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ファウスティーナ、ヴェネツィアのプリマ、ナポリへの旅、 [2013]

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ピエタのスター、キアラに、アカデミーのアイドル、バルバラ・ストロッツィ... バロック期のヴェネツィアの音楽シーンを紐解いてみると、思いの外、女性たちが躍動していたことに驚かされる。もちろん、ヴェネツィアという都市が、特別、女性に開放的だったわけではない。が、オスペダーレ=慈善院によるコンサートが象徴するように、より積極的に女性が音楽に参画する場が存在していたことは、他の都市や宮廷には無い空気を生み出していたかもしれない。そうした空気があって、さらに女性の活躍を引き出し、ヴェネツィアの音楽シーンは、より花やいだものとなっただろう。バロック期、ヴェネツィアが、ヨーロッパ切っての音楽都市へと成長した背景には、そうした女性の力もあったかもしれない。男性ばかりでなく、女性の感性が加わって、より豊かな音楽シーンを繰り出したヴェネツィア... その姿は、現代日本にも、某かの示唆を与えてくれる気がする。ということで、もうひとり、ヴェネツィア出身の女性音楽家に注目してみる。ヴェネツィア楽派に育てられ、ナポリ楽派の巨匠たち、さらにはヘンデルとも仕事をし、やがて、ハッセに嫁いだプリマ・ドンナ、ファウスティーナ・ボルドーニ!
アントニオ・フローリオ率いるイ・トゥルキニの演奏で、ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)が、ファウスティーナの歌ったロールを巡るアリア集、"I Viaggi di Faustina"(GLOSSA/GCD 922606)。キアラ、バルバラに続いて、ファウスティーナを聴く。

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ヴィヴァルディ、最後のオペラ、ウティカのカトーネ。 [2013]

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音楽における「バロック」は、オペラ誕生に始まる。だから、音楽におけるバロック期とは、そのままオペラ成長の歩みでもあって... フィレンツェでの誕生、マントヴァでの実験、ローマへの移植、そして、ヴェネツィアでの大ブレイク!17世紀、ヨチヨチ歩きから、自我を形成し、18世紀を迎える頃には、麗しい乙女に、あるいは、意外とヤンチャな青年へと成長するわけだ。そんなバロック・オペラも、やがて、大人に... 次なる時代へと歩みを進めて行く。それを促したのが、遅れてやって来たナポリ楽派!18世紀、ナポリは、ヴェネツィアに取って代わって、オペラの新たな首都となる。そして、そのゲーム・チェンジを、ヴェネツィアの側からつぶさに見つめ、ナポリ楽派に押されながらも奮闘したのが、ヴィヴァルディ!ナポリ楽派が新時代の黎明ならば、ヴェネツィア楽派、最後の輝き、ヴィヴァルディのオペラは、ある意味、それまでの時代の集大成だったように思う。
ということで、naïve名物、"VIVALDI EDITION"から、アラン・カーティス率いるイル・コンプレッソ・バロッコの演奏、トピ・レーティプー(テノール)のタイトルロールで、ヴィヴァルディの最後のオペラとされる、オペラ『ウティカのカトーネ』(naïve/OP 30545)を聴く。

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ナポリ楽派、濃縮、カッファレッリのためのアリア集。 [2013]

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ヴェネツィア楽派のオペラへの貢献は、何と言ってもオペラを一般市民に開放(世界初の公開のオペラハウス、サン・カッシアーノ劇場がオープンするのは1637年... )したこと。で、市民を観衆とするとどうなるか?ヴェネツィアには雨後の筍のようにオペラハウスが誕生、競争原理が働き、瞬く間に空前のオペラ・ブームを創出!17世紀後半、ヴェネツィアは、ヨーロッパ切ってのオペラ都市へと急成長する。18世紀、そんなヴェネツィアに取って代わるのが、ナポリ楽派... 彼らの凄いところは、教育に力を入れたこと!オペラハウスの数は、ヴェネツィアに遠く及ばなかったものの、4つもの音楽院においてハイレベルな音楽教育を施し、ひとつの都市ではとても抱え切れないほどの優秀な人材を次から次へと輩出。抱え切れなかった人材は、オペラハウスがたくさんあったヴェネツィアへ... ヨーロッパ切ってのオペラ都市で得た評判を足掛かりに、ロンドン、ドレスデン、サンクト・ペテルブルクと、ヨーロッパ中へと広がって行ったナポリ楽派。ヴィヴァルディの敵は、ただものではなかった。
ということで、ナポリ楽派!リッカルド・ミナージ率いるイル・ポモ・ドーロの演奏、フランコ・ファッジョーリ(カウンターテナー)が歌う、ナポリが生んだスター・カストラート、カッファレッリをフィーチャーしたアルバム、"ARIAS for CAFFARELLI"(naïve/V 5333)を聴く。

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ヴィヴァルディ、ドレスデンのヴィルトゥオーゾために... [2013]

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えーっ、この夏の直木賞、大島真寿美著、『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』を、読書の秋に、読まさせていただきました。近松亡き後の大阪を舞台に、人形浄瑠璃やら、歌舞伎やら、舞台人たちが、魂削りながら、渦巻いて、ひとつ大きな芸術を拵えて行く話しでございます。いや、舞台いうんは、"渦"なんやなと... 過去の作品を引っ張り出して、ライヴァルの作品まで引っ張り込んで、掻き回して、新しいものをどうにかこうにか生み出して(つまり、純粋なるオリジナルは存在しない... )、次の時代へとつなげてく。何や、その大きい捉え方に、感動しつつ、せや、オペラも同じやで、と思い至る次第(古典、持ち出して、あっちの台本、こっちの台本、使い回して、あっちのアリア、こっちのアリア、混ぜ合わせたら、パスティッチョにもなって... )。ヴェネツィア楽派がやんやの賑わい作ったら、ヴィヴァルディが喧嘩売って、束の間、ナポリ楽派に呑み込まれて、バロックからその先へ、どんどん時代が紡がれて行く。バロック・オペラも渦や!ということに気付かされる(いや、もうね、単純なものだから、影響を受け過ぎて、勢い大阪弁になってしまいました。汗... )。ヴィヴァルディ、最後のオペラの、最後になってしまった切なさ、上げ潮、ナポリ楽派のスター、カッファレッリが歌ったアリアの、新しい時代を見せ付けて来る多彩さに触れ、もうひとつの"渦"を見出し、よりヴィヴィットな思いを掻き立てられる。で、ますます魅了される。そうか、時代、丸々が、ひとつのオペラだったのかもしれへんな... 凄い話しや... そして、今一度、その渦の中から、ヴィヴァルディのコンチェルトを引き上げる。オペラでは負けても、コンチェルトでは負けなかったヴィヴァルディ!
カウンターテナーとして見事な歌声も聴かせる異色のヴァイオリニスト、ドミトリー・シンコフスキーのソロ、イル・ポモ・ドーロの演奏で、ヴィヴァルディが、ドレスデンのコンサート・マスター、ピゼンデルのために書いたコンチェルトを集めたアルバム、"VIVALDI EDITION"から、ヴァイオリンのための協奏曲集、第5弾、"Per Pisendel"(naïve/OP 30538)を聴く。

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ハーディ・ガーディが描き出す、シェトヴィル版、『四季』。 [2019]

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18世紀、ヴィヴァルディのオペラは、ヨーロッパを席巻するには至らなかったものの、コンチェルトは、ヨーロッパ各地で大人気となった。なぜか?観光都市、ヴェネツィア(地中海の制海権を失い、海運業がままならなくなると、観光業に活路を見出したヴェネツィア共和国!)の音楽シーンを彩る、ヴィヴァルディが率いたレディース・オーケストラ、ピエタの"フィーリエ"のコンサート、そこで演奏されたヴィヴァルディのコンチェルトのおもしろさが、ヨーロッパ各地からやって来た観光客のみやげ話として拡散、その評判は、じわじわと高まって行く。そこに乗っかったのが、各国の楽譜出版業者たち... 著作権なんて概念があるんだか、ないんだかという時代、アムステルダムで、ロンドンで、パリで、公認、非公認、ヴィヴァルディの楽譜は次々に売り出され、ヴィヴァルディ・ブームがあちこちの都市で巻き起こる!当のヴェネツィアでは、ナポリ楽派に押され、居場所が無くなりつつあったヴィヴァルディだけれど、イタリアの外では、思い掛けなく、国際的な名声を確立してしまう。
というあたりを垣間見る、1739年にパリで出版されたシェドヴィル版、『四季』。ハーディ・ガーディ奏者、トビー・ミラー率いるアンサンブル・ダンギーの演奏で、ハーディ・ガーディが活躍する、『春、または愉快な季節』(RICERCAR/RIC 398)を聴く。

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ラモー、アルカイック、"LE GRAND THÉÂTRE DE L'AMOUR"。 [2013]

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台風19号... まず、亡くなられた方にお悔やみを、被災された方にお見舞いを申し上げます。そして、一日も早い復興を祈っております。それにしても、言葉を失う週末でした。エリアメールのアラームが夜中まで鳴り響く緊迫の一夜... 我が家の周辺の堤防は何とか耐えくれたものの、次第に明確になって来た洪水の被害。その恐るべき規模。これが、温暖化を生きる我々のリアルなのだと、向き合う覚悟を迫られているようで、戦慄せずにいられなかった... いや、戦慄しているばかりではない!ここから、何か、新しい形が模索される様な気もする。というより、そうあらねばならなくなるのだろう。新しい環境に対応した、新しい時代の始まり... 奇しくも、ラグビー日本代表が決勝トーナメントに進出!大きな壁を前にしても、しっかり準備をし、結束し、臨機応変、縦横無尽の創意を以って乗り越えたブレイヴ・ブロッサムズの姿は、困難に立ち向かう勇気のみならず、我々に新しい時代を生きる大きなヒントを与えてくれているような気がするのです。今、改めての"がんばろう日本!"だなと。前に進むことを恐れずに... そして、当blogは、"show must go on"、イタリアからフランスへ...
斜陽のヴィヴァルディ、上げ潮、ナポリ楽派と、18世紀、イタリア・オペラの諸相を聴いて来てからの、フランス・オペラ、遅れて来た巨匠、ラモーに注目してみようと思う。アレクシス・コセンコ率いるレザンバサドゥールの演奏で、サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)が歌う、ラモーのエール集、"LE GRAND THÉÂTRE DE L'AMOUR"(ERATO/2564637284)を聴く。

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フランス、クラヴサンの国のピアノに負けない輝き、デュフリ、 [2013]

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我々は、今、おもいっきり過渡期を生きている。のだと思う。日々、古いものと新しいものがぶつかり合って、人が、社会が、国が、世界が、言いたい放題、怒声に塗れ、大気に大地までもが軋み、苦悶の声を上げている。その声、時に聞くに堪えないこともある。が、新しい時代を迎えるにあたっての健全な反応とも言えるのかもしれない。前に進むためには、必要なこと... そして、今、前に進む必要に迫られていることは、間違いない。ならば、この過渡期と、どう向き合うべきか?一緒になって怒声を放つか?苦悶の声に呑まれるか?普段、音楽史を辿っていると、多々ある過渡期に出くわす。もちろん、それは、音楽でのことであって、我々の現状と並べてしまうのは、どうかとも思う。が、それでも、音楽史の過渡期を見つめていると、何となく、その先へと希望が持てるような気がして来る。例えば、18世紀半ばのフランス... ブフォン論争に象徴されるように、新旧、内外、様々なベクトルで芸術思潮が衝突し、表現が不自由だ何だの次元では無く、国を二分(国王派vs王妃派)し、決闘(バロ・ド・ソヴォvsカッファレッリ)までする事態に至っても、そこから、より豊かな18世紀後半の音楽シーンが醸成され、やがて訪れる19世紀もまたそこで準備されていた。どちらかと言えばネガティヴに捉えられる過渡期、古いものと新しいものがぶつかり合う姿を目の当たりにすれば、逃げ出したくなる思いに駆られるのだけれど、次なる時代を耕していると考えれば、より冷静に状況を見つめることができるのかもしれない。そして、18世紀半ば、ブフォン論争の大騒ぎを横目に、淡々と過渡期を生きた先人を見つけた。フランス・クラヴサン楽派、デュフリ。
シャンボニエール(ca.1602-72)、ダングルベール(1635-91)、フランソワ・クープラン(1668-1733)、ラモー(1683-1764)と受け継がれて来たフランスのクラヴサンの伝統を、新しい時代を迎える中も息衝かせたデュフリに注目... クリストフ・ルセの弾くクラヴサンで、デュフリが出版した4つのクラヴサン曲集から、27曲(APARTÉ/AP 043)を2枚組で聴く。

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戴冠式。 [2012]

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ラグビーのワールドカップで、沸きに沸いたのも束の間、スーパー台風に戦慄し、その被害に衝撃を受け、それでもブレイヴ・ブロッサムズは戦い、勝ち、決勝トーナメントへの扉は開かれた!扉を開くための、魔法のような数々のトライ("にわか"もすっかりエキサイト!)と、その裏にあるだろうたゆまぬ努力が透けて見えて来るワン・チームの逞しさ... その姿は、応援する我々に、元気と、新たな時代への示唆を与えてくれたような気がする。そして、本日、即位の礼。源氏物語でも見るような雅やかな装束に息を呑み、ライヴを見つめれば、降っていた雨は次第に上がり、晴れ間が顔を出すという... 何でも、東京には、その瞬間、虹が掛かったというではありませんか!令和となって6ヶ月が経とうとする中、振り返ってみれば、良いことも、悪いことも、際立って、戸惑いすら覚える日々... なればこそ、この先に、良いことがありますように、いや、良くして行かねば!しっかりスクラム組んで、オフロードだってなんだって、トライを目指そう!そんな風に願わずにいられない、10月22日。
ということで、5月1日の戴冠ミサに続いての「戴冠式」!ロナルド・ブラウティハムが弾くピリオドのピアノ、マイケル・アレクサンダー・ヴィレンズ率いるケルン・アカデミーの演奏で、モーツァルトのピアノ協奏曲、17番と26番、「戴冠式」(BIS/BIS-1944)を聴く。

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フランス、啓蒙主義は飾らない、自然に帰る音楽のシンプル... [2013]

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過渡期には、古いものと新しいものが対立する。が、やがて新しいものへと収斂され、前進する。近頃、あちこちでバチバチやっている、新旧の喧嘩、それに伴う炎上... あれを絶え間なく見せられていると、本当に疲弊します。けれど、これもまた、時代が前進するためのものなのだと、何とか呑み込まねばならないのですよね。わかっております。が、しかし、過渡期って、ツレーぇっ!こういうの、いつまで続くんだよ?はぁ~ ため息... は、さて置きまして、過渡期も歴史となってしまうと、俄然、興味深いものとなります。例えば、18世紀、フランス音楽における過渡期... そのターニング・ポイントとなったのが、ブフォン論争(1752年、ペルゴレージのインテルメッツォ『奥様女中』のパリ、オペラ座での上演に始まる... )。旧来のバロックと新たな古典主義がぶつかり合うわけだけれど、古典主義は、その名の通り、古典的でアルカイック... つまり古いものが新しいという、アベコベ。さらにさらに、ブフォン論争で古いと糾弾されたバロックも、その後、新しいものとしてリヴァイヴァルされ、アベコベはさらなるアベコベを呼び、目まぐるしくて眩暈を起こしそう。けど、間違いなく、刺激的なのだよね...
ということで、古典主義の時代を切り拓く、バロックに喧嘩を吹っ掛けた啓蒙主義に注目!ベリト・ノルバッケン・ゾルセット(ソプラノ)の歌、マッティン・ヴォールベルク率いるトロンハイム・バロックの演奏で、フランス、18世紀後半、啓蒙主義文学にリンクしたシャンソン=歌曲を、サロンの雰囲気でまとめた1枚、"Le roman des lumières"(K617/K617 240)を聴く。

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ラモーからグルックへ... 奇怪、地獄巡りのミサ、"ENFERS"。 [2018]

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近頃、「ヴィンテージ」とか、「昭和」とか、そういったワードが、何かと視野に入って来る。もちろん、ポジティヴな意味合いで... 時代遅れを乗り越えた古さは、思い掛けなく新鮮に映ってしまう魔法!リヴァイヴァルって、おもしろいなとつくづく思う。そんなリヴァイヴァルは、音楽でも顕著で、また音楽史を紐解けば、いつの時代にもあった。で、興味深いのが、18世紀のフランス... 1750年代、ブフォン論争によって攻撃された、リュリに始まるトラジェディ・リリクの伝統。その矢面に立たされたラモーだったが、その死後、1770年代、ラモーのスタイルは、ウィーンからやって来た改革オペラの旗手、グルックによってリヴァイヴァルされ、疾風怒濤期、フランス・オペラに新たな勢いを生み出す。そして、その勢いは、やがてロマン主義の呼び水となり... 古いものが、新たな使命を与えられ、見事、蘇り、さらには、未来までもがそこに予兆されるというこの刺激的な展開!この価値観がひっくり返る様子は、どこかフランス革命を予感させるところもある。で、価値観がひっくり返ってぶちまけられたのが激情... その激情には、地獄が覗くから、ますます刺激的... いや、これだから音楽史はおもしろい。
ということで、バロックの復讐!ステファヌ・ドゥグー(バリトン)をフィーチャーした、ラファエル・ピション率いるピグマリオンの演奏と歌で、ラモーとグルックによるドラマティックなシーンをまとめた"ENFERS"(harmonia mundi/HMM 902288)を聴く。

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ハロウィンに聴く、仮装する絶対音楽、幻想交響曲。 [2011]

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ハロウィンです。Trick or Treat!Trick or Treat?ウーン、トリートしてもらえそうにないので、トリックな話しをします。えーっ、ワタクシ、無類の実話怪談好きでして、そういう本に目が無かった先日まで... とある本(もちろん、怖い系の、それもルポ!)を図書館から借り(人気の本、かなり待ちましたよ... )、早速、読み始める。ところが、その日の夜、突然、くしゃみが止まらなくなり、それを合図に、歯茎は腫れるは、首肩は痛くなるは、眩暈はするは、幻覚は見る(って、つまり、これが、その、例のアレなのか?)は、どうしようもなくなり、翌日、朝一で図書館に本を返しに行ったところ、ケロリと治った。何だったんだ、一体... まさに実話怪談になってしまったのか?おおっ!と、テンション上がったのも束の間、これを機に、怪談アレルギーを発症。怖い系のテレビとか、ネットとか、本とかに触れると、また体調が悪くなるという... 猫好きの猫アレルギーって、悲しいですよね。今、そうした事態に、もの凄く共感しております。まさかの実話怪談好きの実話怪談アレルギー!なんてこった。
ならば、音楽でセルフ・トリート... 本年、ベルリオーズの没後250年ということで、ヴァルプルギスの夜に続き、ハロウィンも幻想交響曲!ヤニック・ネゼ・セガンと、彼が率いたロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の演奏(BIS/BIS-SACD-1800)を聴く。

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