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ヴィヴァルディ、最後のオペラ、ウティカのカトーネ。 [2013]

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音楽における「バロック」は、オペラ誕生に始まる。だから、音楽におけるバロック期とは、そのままオペラ成長の歩みでもあって... フィレンツェでの誕生、マントヴァでの実験、ローマへの移植、そして、ヴェネツィアでの大ブレイク!17世紀、ヨチヨチ歩きから、自我を形成し、18世紀を迎える頃には、麗しい乙女に、あるいは、意外とヤンチャな青年へと成長するわけだ。そんなバロック・オペラも、やがて、大人に... 次なる時代へと歩みを進めて行く。それを促したのが、遅れてやって来たナポリ楽派!18世紀、ナポリは、ヴェネツィアに取って代わって、オペラの新たな首都となる。そして、そのゲーム・チェンジを、ヴェネツィアの側からつぶさに見つめ、ナポリ楽派に押されながらも奮闘したのが、ヴィヴァルディ!ナポリ楽派が新時代の黎明ならば、ヴェネツィア楽派、最後の輝き、ヴィヴァルディのオペラは、ある意味、それまでの時代の集大成だったように思う。
ということで、naïve名物、"VIVALDI EDITION"から、アラン・カーティス率いるイル・コンプレッソ・バロッコの演奏、トピ・レーティプー(テノール)のタイトルロールで、ヴィヴァルディの最後のオペラとされる、オペラ『ウティカのカトーネ』(naïve/OP 30545)を聴く。

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