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新しい時代、令和のクラシック2.0を探る。 [selection]

"Happy New Era"という言い方、カッコいいな... とか、ぼんやり思っている、令和、4日目です。いや、ホント、正月が来たみたい。でもって、寒くない正月... 春の新緑が眩しい頃の正月のスペシャル感たるや!不思議な心地に包まれながらのゴールデン・ウィーク。そうそう、上皇さまがおわします御代を、今、生きているというのも、何だか不思議な心地がして参ります。まるで、歴史の教科書の中へと迷い込んでしまったような... 時代は新しい方へと踏み出したはずなのに、かつての時代が蘇るという、これは、何か特別な時間旅行なのかな?サザン、ユーミン、サブチャンによる伝説となった紅白があって、年越して、確かに正月を迎えたはずだけれど、今、再びの正月のようで、正月のようだけれど、季節は春真っ盛りで、何か、この眩惑される感覚が、本当におもしろい!こんな感覚を味わえるのは、もう、当分、無いのだよね... そう思うと、在り難い。まさに、歴史を体感。てか、歴史って、体感できるんだ!と、変な感動も覚えてしまう。ひとえに、上皇さまの決断の賜物(上皇さま、ゆっくり休まれておられますでしょうか?何より、末永くお元気でありますように、そして、上皇后さまが、『ジーヴス』、じっくりと楽しまれますように... )。これを契機に、令和を、中身ある、良い時代にしていけたらと、強く思う次第です。
さて、本題です。音楽です。令和となって、クラシックはどんな風に前進するのだろう?間もなく、ベルリン・フィルに、新音楽監督、キリル・ペトレンコが迎えられます。新しい時代がやってきそうです。とはいえ、クラシックの音楽そのものは変化しない。これが古典音楽の苦しいところ。それでも、変化ではなくとも、某かの拡張が起こったら刺激的じゃない?ということで、先月末、平成を振り返ったのに続いて、新しい時代、令和のクラシック2.0を、大胆にシュミレーション(?)してみる。

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2016年、我々の時代と重ねて、1916年、100年前の風景... [selection]

ニースのトラック、トルコのクーデター、2016年は、一体、どうなっているのだろう?半年が過ぎて、もう数年分のことが起きているような異様さ... 一方で、それだけのツケを、世界は溜めこんで来たように感じる。そして、暴力をただ抑え込むだけでは、もう、対処できなくなっているように感じる。21世紀のリアルと真摯に向き合い、やがて暴力へと至るかもしれない様々な問題を、丁寧に解きほぐし、解決の糸口をひたすらに探る。そういう作業がなされなければ、同じことを繰り返すばかりだ。で、そういう作業が、あまりになされていない... 世界はますます複雑化する中、どういうわけか、物事を単純化して捉えようとする傾向は、ますます強くなっている。複雑なものを単純に捉えるとどうなるか?見えない部分が大きくなる。見えない部分が大きくなればなるほど不安は掻き立てられる。この21世紀の袋小路、どうやって脱出しようか... ただただ、悩ましく、ただただ、もどかしい...
さて、前回、聴いた、『惑星』の完成が、ちょうど100年前、1916年。で、ふと思う。100年前の世界は、どんな風景が広がっていたのだろう?それは、第1次大戦(1914-18)の真っ只中... 今とはまた違って、より明確な不安に覆われていた。そんな1916年、どんな音楽が生まれていたのだろう?ということで、100年前の音楽をつぶさに追う、セレクション。という、試み。

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タグ:20世紀
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明けました、2016年。 [selection]

明けました。おめでとうございます。
本年も、どうぞ、よろしくお願いします。さて、今年はどんな年になるのでしょうか。良い年になればいいのですが... クラシックでは、サティの生誕150年のメモリアルを迎えます。クラシックという枠組みを越えて、大いに盛り上がりそう!な一方で、クラシックとしては意外と盛り上がらない気もするサティ... オペラや交響曲といった、クラシックならではのフォーマットで作品を残していない分、扱い難い?真面目なクラシックからすると、どう向き合うべきか戸惑うようなところも... 改めて考えてみると、音楽史において極めて希有な存在でありながら、ちょっと不可解で、掴みかねるイメージもあるサティ。いや、だからこそ、生誕150年のメモリアルが掘り起こす、新たなサティ像はあるはず。そんなことを期待したい2016年。で、メモリアルはサティばかりではなく...
ということで、今年、メモリアルを迎える作曲家に注目。大看板、サティはもちろん、メモリアルを切っ掛けに、スポットが当たることを期待したいマニアックな存在まで、幅広く俯瞰しつつ、そこから、6タイトルをセレクション。そうして、2016年を始めたいと思います。

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秋、クラシックの"東"、 [selection]

さて、日に日に秋を感じるようになって参りました。朝夕は冷え込むようなことも... そうしたら、早速、どこかで風邪をもらって来てしまい、数年ぶりの発熱!で、もう、焦る。片付けてしまうもの、後に回すもの、あれをこーして、これをあーして... 熱でぼぉーっとしている頭をフル回転。下手をすると、普段の方が、よっぽど、ぼぉーっとしているのかも。と、反省。いや、元気でいられるって、ありがたいなと、つくづく。今年も風邪の季節が間もなくやって来ます。みなさんも、気を付けて!という、風邪の季節の前に、秋です。この秋に聴いてみたいアルバムをセレクションしてみようかなと... 冬、北欧を巡り春、フランスを巡り夏、アメリカを縦断しての、秋は、クラシックの"東"を見つめる。西を核に成立したクラシックの"東"には、中心からの距離が生む独特な温もりや、手触りが残るのかも... そんなことを感じた、先月、中東欧の国民楽派を巡って、からの、東方の教会音楽の諸相に触れて。すっかり"東"に魅了され、またそこに秋の匂いを見つけ、クラシックの"東"を散策することに...
ということで、ひとつのエリアとしての東ではなく、クラシックの中心たる西に対しての周縁、辺境としての"東"の音楽、"東"にインスパイアされた音楽から、8タイトルをセレクション。西の中心のように先端的にならない、ありのままを受け入れ、マイペースさから繰り出される"東"の音楽の、様々な表情から秋を見出し、いつものクラシックとは一味違う音楽世界を彷徨う?

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夏、アメリカ大陸を縦断する。 [selection]

梅雨、明けました。夏です。温暖化の只中にある中で、夏が楽しい、なんて、とても言えたものではないのだけれど、それでも、どこかでワクワクするものがあるのはなぜだろう?真っ青な空に立ち上がる入道雲を見つめると、どうも解放的な気分になる。そして、ちょっぴり懐かしく感じる。学校から解き放たれたこどもの頃の記憶なのか?そんな風にシンプルに日々が過ぎていた頃の懐かしさだろうか?あるいは、お盆の帰省の記憶?いつか泳いだ海の記憶?「夏」を噛み締めてみると、じわっといろいろな味が心の中に広がるようで、不思議な気分にもなる。そんな「夏」を音楽で辿る... 四季を音楽で旅する試み。冬、北欧を巡り、春、フランスを巡っての、夏はアメリカを縦断してみようかなと... クラシックも夏休みというか、ヴァケイションのような感覚で。てか、ギリシャ疲れ?少しヨーロッパを離れたくなったか?南北アメリカの広大な中に生まれた音楽を聴いてリフレッシュ!
ということで、「夏」を意識して... いや、夏こそアメリカの音楽じゃないか?アメリカの音楽はどこか夏っぽい... という、何となくの思いから、8タイトルをセレクション。クラシックの故郷、ヨーロッパから離れての、広い空の下(って、勝手なイメージ... )、カラリとした(ばかりではないけれど... )、元気いっぱい(ばかりでもないけれど... )の音楽で、南北アメリカを縦断してみる。

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春、フランスを巡る... [selection]

春の兆しを求めて、フランス音楽の黎明期、多声シャンソンの新しい潮流からコメディ・バレまでを辿って来たのだけれど、ここで、改めて、春に聴く「フランス」をセレクションしてみる試み。って、そもそも「フランス」って春なの?と、突っ込まれそうなのだけれど、どうも、当blog的には、春は「フランス」、というのが定番になっているようでして... 一年前、どんなCDを取り上げていたかなと見返すと、それこそ現存最古のバレエ、『王妃のバレ・コミック』に始まり、フランス革命の頃まで、フランス音楽史を追っていたり... さらにニ年前には、フォーレロパルツケクラン、さらにはフェヴァンに、ペロタンと... 意識して「フランス」を取り上げていたわけではないのだけれど、どうも春先になると、「フランス」が聴きたくなる?という自身の習性から導き出した、春は「フランス」。
明朗なるフランス音楽の春的性格を探りつつ、この春に聴きたい、春の匂いを漂わせるフランス音楽をセレクション。まだまだ肌寒く、桜の頃はまだ先ですが、一足先に音楽から春を感じてみる。ということで、冬の「北欧」に続いて、春、「フランス」を巡る。

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タグ:フランス
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冬、北欧を巡る... [selection]

「北欧」というと、もの凄く遠い印象がある。そういう距離感もあってか、あまり馴染みが無い。
そうか?そうなのか?よくよく見渡せば、日本人は人知れず「北欧」が大好きだったりする。ずばり、HOKUO(ESSENCE OF SCANDINAVIA... )というパン屋があって、アンデルセン(お手本は、いつもデンマーク... )というパン屋もあって... その名前の元になったアンデルセン(デンマークが誇る童話作家... )の童話に、ムーミン(フィンランドのヤンソンが生み出した... )の絵本は、こどもたちには欠かせない。LEGO(デンマーク製ブロック... )もだ。それから、北欧デザインも忘れるわけには行かない... これが一気に一般化したのが、IKEA(スウェーデン発の家具... )であり、FLYING TIGER(デンマーク発の雑貨... )であり。様々に日本人を惹き付ける「北欧」。知らず知らずの内に、じわっと浸透している「北欧」の魅力って、何だろう?そして、普段、あまり意識することのない「北欧」という括りが発するイメージの多様さに、とても興味深いものを感じる。
そこで、音楽に目を向けて... 生誕150年のメモリアル、ニールセンとシベリウスを聴いて来た今月、北欧を代表する2人の作曲家の音楽と向き合ってみて、クラシックにおける「北欧」もまた興味深いなと。でもって、寒い冬に聴く「北欧」というのが、また味わい深いのか。そこで、ニールセン、シベリウスだけでない、「北欧」を聴くセレクション... 音楽で多彩な極北を旅する試み。

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タグ:北欧
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明けました、2015年。 [selection]

明けました。おめでとうございます。
本年も、どうぞ、よろしくお願いします。ということで、1月1日の更新。何を書こう?もうね、頭の中が、知らず知らずの内に正月休みモードに切り替わってしまって、昨年末から思考停止中... 正月は本を読むぞ!と意気込んで、図書館からいくつか本を借りて来たのだけれど、全然、ページが進まないから情けない。いや、ここでひとつシャキっとせねば!シャキっとする音楽を聴いて、仕切り直す。ということで、聴き初めは、今年がメモリアル、シベリウスの5番の交響曲。清々しい上に鮮烈という、北欧ならではの鋭さで、シャキっと再起動!
再起動しての初更新... その2015年のメモリアルを巡ってみることに... さて、どんな作曲家たちがメモリアルを迎えるのか?ざっと見渡せば、派手なビッグ・ネームこそいないものの、2015年、実は、なかなかおもしろい!古今東西、ヴァラエティに富んでいて... そんな、メモリアルを迎える作曲家のアルバムをセレクション。ここから新しい年をスタートしてみたいと思います。

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スコットランド、幻想... [selection]

フランク・レンウィック著、『とびきり哀しいスコットランド史』という本を読む。
著者は、スコットランド貴族、レイヴンストーン男爵というから、生粋のスコットランド人のはず。が、スコットランドの歴史を、とびきり哀しい... としてしまうのだから、凄い。いや、その何とも言えぬブラック・ユーモア!シニカルかつキャッチーにスコットランドの歴史を綴って、スコットランドのダメっぷりを飄々と炙り出す。しかし、そこには、スコットランドへの深い愛情が籠められていて、そんなとびきり哀しいスコットランド史に触れていると、次第に、そのダメっぷりに愛おしさを感じてしまうからおもしろい。それにしても、スコットランド!人に様々な個性があるわけだが、国にもまた様々な個性があるなとつくづく感じた。で、スコットランドの個性... とびきり哀しい... は、まさに!だなと... もちろん、人様の国ばかり、言えた立場ではないのだけれど...
さて、クラシックの中に「スコットランド」を探して。バロックから古典主義におけるスコットランドを見つめた前回に続いて、ロマン主義。で、ロマン主義がスコットランドを捉えると、見違えるように幻想的な姿を見せる!あのダメっぷりは何処へ?いや、この「幻想」を喚起するのもまたスコットランド!ということで、19世紀のファンタジー・ランド、スコットランドを音楽で旅するセレクション。

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スコットランド、万歳! [selection]

スコットランドがU.K.に留まる事が決まりました。
悔しい思いをしている人、ほっと一安心の人、どちらとも言えず、あるいはどちらでもある、一筋縄では行かない人、いろいろあったのだろうなと... 世界的な視点に立てば、安堵の一言なのだけれど... どちらにしろ、世界中の注目をスコットランドに集めたことは、凄いことだと思う(NHKまでもが開票速報を放送したくらいで... 下世話な話し、広告費に換算すれば、独立後の国家予算の比じゃないかも... )。独立は夢に終わったとしても、スコットランドここにあり!を、しっかりと表明できたことは大きなプラスのはず。いや、改めて「スコットランド」に興味を掻き立てられ、勢い図書館でいろいろ本を借りてみたりして、にわかスコットランド・ファンに。で、世界中が魅了されて来たスコットランドの歴史と文化を再確認することに... そこには、クラシックという存在もあり...
ということで、クラシックの中の「スコットランド」を探して。スコットランドのフォークロワから、スコットランドの風景を描いた音楽に、スコットランドを舞台にしたオペラまで、様々に「スコットランド」を聴いてみるセレクション。多少、強引に、音楽によるスコットランド旅行という試み。

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