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エルガーのあの世を巡るオラトリオ、『ゲロンティアスの夢』。 [2013]

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なんちゃって多神+仏教徒ではございますが、ローマ教皇の来日に、何だかテンション上がる!のは、クラシック、音楽史界隈をウロチョロしていると、時折、聖下のお姿をお見掛けするからでしょうか?例えば、パレストリーナの教皇マルチェルスのミサとか... いや、多くの教会音楽の名作をレパートリーとしているクラシックであり、音楽史においては、グレゴリオ聖歌(7世紀を迎える頃の教皇、グレゴリウス1世によって編纂された、と考えられていたので、そう呼ばれる... )の整備(9世紀を迎える頃?)に始まり、中世、教会こそが音楽の保育器であり、フランス革命に至るまで、教会は音楽センターでもあった史実。当然、教会を主導する教皇の存在は、様々に音楽に影響を与えた。全盛のルネサンス・ポリフォニーに圧力を加えたり(対抗宗教改革の始まりの頃、神の声を多声で歌うことに疑義が申し立てられたため... )、聖都、ローマで、オペラを禁止(オペラは風紀紊乱の元凶!)したり... 一方で、そういうある種の頑固さが、古き伝統を守る砦にもなり... かと思えば、新しい音楽(オペラとか... )に力を入れた聖下もおられまして、力入れ過ぎて、聖下が逝去された後、御一族がローマを追放されるという事態になったことも... 教皇と音楽の長い付き合いを改めて振り返ってみると、なかなか興味深い。
ということで、実はカトリックだった、エルガーによるオラトリオ... エド・デ・ワールトの指揮、ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、ピーター・オーティ(テノール)、ミシェル・ブリート(メッゾ・ソプラノ)、ジョン・ハンコック(バリトン)、コレギウム・ヴォカーレ(合唱)の歌で、エルガーのオラトリオ『ゲロンティアスの夢』(Penta Tone/PTC 5186472)を聴く。

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