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秋に聴くガンバ... へフラー、竪琴からとれた初物の果物。 [2013]

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春は曙、秋は夕暮れ、みたいに、四季を楽器で語ったら、どんな感じになるかな?と、この間、秋の夕暮れ間近、差し込む陽の光がこそばゆい電車のシートに揺られながら、何となく考えていた。秋はチェロ。あの少し枯れたようで艶やかな音色は、秋の陽の光に似て、やさしいから... というチェロと対になるのが、春はヴァイオリン。明るく、クリアな音色は、花々しい!けど、より春のふんわりとした空気感を響かせるなら、フルートかもしれない。じゃあ、夏は何だろう?近頃の酷暑を思うと、オンド・マルトノとか思い浮かぶのだけれど... それじゃあ、ちょっと、あれなので、初夏ならホルン。夏の夜ならトランペット。夏の終わりにトロンボーンとか、意外と金管のイメージ。で、冬はピアノ。もしくは、チェンバロ。冬の澄んだ大気は、鍵盤楽器の、ひとつひとつの音が独立して響く凛とした表情がしっくり来る。ということで、秋はチェロ。前回、バッハの無伴奏チェロ組曲を聴いて、ますますそんな思いに... そこで、より秋を深めるために、ヴィオラ・ダ・ガンバなんか聴いてみようかなと...
グイド・バレストラッチのバス・ヴィオールを中心としたアンサンブルで、バロック期、ドイツのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヘフラーのヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲、『プリミティアエ・ケリカエ』から、前半、6曲(PAN CLASSICS/PAN 10275)を聴く。

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