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バッハ、無伴奏チェロ組曲、ケラスに引き出される、やさしさ... [2007]

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日曜、秋晴れの下のパレード。"祝賀御列の儀"という言葉が、凄いインパクトを放っていたのだけれど(それ、また、ツボ!)、テレビで見るその光景は、穏やかで、午後、傾き出した太陽に照らされて、キラキラとしていながら、思い掛けなくアットホームな感じというか、どこかやさしさに包まれた気分が、テレビの中に広がっていて、それが、テレビからもこぼれ出すようで、じんわりしてしまう。もちろん、警備やら何やらで、準備は尋常では無かったと思う。穏やかに見える光景には、間違いなく多くの努力があったはず... 沿道で、スマホを構えながら、笑顔で手を振るみんなも、朝早くから並んだだろうし、検査だ何だで煩わしい部分もあったはず... それでも、色付き始めた街路樹を背景に、パレードがゆく様子は、やわらかく、"祝賀御列の儀"という慇懃無礼を極めたワードとは裏腹に、何とも言えない大きなエンパシーが感じられ、耳で聴くのとは違うハーモニーが見えた気がした(努力も、時として煩わしささえも、ハーモニーの一部なのかもしれない... )。何だろう、この心地... これが、令和、"beautiful harmony"?これから、そういう時代がやって来る?いや、そうして行きたいなと...
そんな願いも籠めて、やさしい音楽を聴いてみる。"音楽の父"による、懐の深い音楽... ジャン・ギアン・ケラスの演奏で、バッハの無伴奏チェロ組曲(harmonia mundi FRANCE/HMC 901970)。たったひとつの楽器で奏でる、"音楽"という宇宙を体感できる希有な作品、チェロの名作を、今、改めて聴いてみようかなと... てか、天皇陛下はヴィオラなのだけれど...

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