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シューベルト、19番と20番のピアノ・ソナタ。 [2019]

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冬はピアノ... ということで、ピリオドのピアノによるシューベルトのピアノ・ソナタに始まり、フェルドマンの1950年代のピアノ作品、シャリーノの1990年代のピアノ作品と、ある意味、ピアノの際立った面を聴いて来た今月半ば... 際立ったればこそ、この楽器が持つ表情の幅、あるいは可能性を思い知らされた。ピリオドのピアノの、枯れたようなサウンドだからこそ克明となる作曲家(シューベルト)の心の内、たっぷりと間を取った抽象(フェルドマン)が引き立てるピアノの研ぎ澄まされた響き、研ぎ澄まされた響きを、静けさの中に浮かべて、滲み出す思い掛けない色彩(シャリーノ)。ただ打鍵するだけならば、初めてピアノに触れるキッズも、老練なヴィルトゥオーゾも、まったく同じ音を出せるピアノ。均質に音を出せるマシーンたる所以の凄さなのだけれど、それをも凌駕して行く作曲家たちの仕事であり、ピアニストの腕であり... 凄いピアノに、如何に挑もうか、そういう気概が、マシーンであることを越えてピアノの宇宙を拓き、ますます凄い!そうしたあたり、刺激的だなと...
さて、再び、シューベルトへ。アンドラーシュ・シフが、1820年頃製作のフランツ・ブロードマンのピアノで弾く、シューベルトの19番と20番のピアノ・ソナタに、4つの即興曲、3つのピアノ曲も取り上げる2枚組(ECM NEW SERIES/4817252)を聴く。

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