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フランス革命は過ぎ去って... ルイ16世のためのレクイエム。 [2016]

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フランス革命記念日を切っ掛けに、フランス革命を巡る音楽を聴いて来た今月半ば... 革命歌に反革命歌、革命歌をテーマにした協奏交響曲、革命に翻弄されたピアニスト、革命の波に乗った作曲家... 時代が大きく動く時というのは、泣く人、笑う人、様々である。失ったものも多い一方で、失って芽吹く新たな時代でもあって、フランス革命を改めて見つめると、感慨深い。が、フランス革命は、結局、中途半端に終わる。第一共和政は、大き過ぎる犠牲を払いながらも12年で潰えてしまい、帝政が成立。皇帝による派手な拡大主義は、ヨーロッパ中を戦火で包み、やがて火の粉は自らの身に降り掛かり、結局、王政が復古する。そう、革命による激動の後には、戦争の激動があって、さらに揺り戻しという激動もあったフランス。まるでジェット・コースターのような18世紀から19世紀への世紀の転換... そして、そういう時代を、見事、器用に渡ってみせたのが、ケルビーニ...
エルヴェ・ニケ率いる、ル・コンセール・スピリチュエルの歌と演奏で、王政復古の翌年、1816年、ルイ16世の追悼式で歌われたケルビーニのレクイエム(Alpha/Alpha 251)を聴く。そう、革命の波に乗ってブレイクを果たしたケルビーニは、王政復古でさらなる高みへ!

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