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アメリカの音楽の歩んだ道を辿って、シャロンのばら。 [2011]

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アメリカは、言わずと知れた、音楽大国!なぜそうなったのだろう?ちょっと考えてみる。アメリカ"合衆"国という国名が示すように(って、誤訳なのが痛いところ... )、いろいろな地域から移民がやって来て、形作られた、アメリカ。その移民たちが、それぞれに音楽を持ち込んだことで、それまで遠く離れて存在していたものが、アメリカという場所で接点を持ち... そうして生まれた数々のケミストリー!ジャズなどは、まさにその象徴と言える。イギリスから渡って来た最初の入植者たちの讃美歌、ヨーロッパ由来の軍楽隊の音楽、そして、奴隷として連れて来られた人々のアフリカの音楽が、フランスにルーツを持つクレオール文化に彩られたニューオリンズで結び付き、まったく新しい音楽を生み出す。今、改めて考えてみると、音楽史上、驚くべきことのように思う。そして、こうしたケミストリーは、シャズを皮切りに、より多くの移民を集めた20世紀、ますます盛んとなり、それまで音楽史が経験したことの無かった音楽大国を出現させた。いや、アメリカ"合楽"国、なのかもしれない。のですが、今回は、その対極、まだ移民を広く集めていなかった頃、つまり、音楽が素朴を極めていた頃に注目。
ということで、20世紀のアンタイル、19世紀のゴットシャルクと来て、最後に、アメリカの建国まで遡る!アメリカのバス、ジョエル・フレデリクセンと、彼が創設した古楽アンサンブル、アンサンブル・フェニックス・ミュンヒェンによる、入植から南北戦争までのアメリカの音楽の歩みをつぶさに追う、"Rose of Sharon"(harmonia mundi/HMC 902085)を聴く。

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