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ワーグナー、さまよえるオランダ人/ディーチュ、幽霊船。 [2013]

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さて、夏と言えば、怪談ですよね。いや、恐い話し大好き!なぜって、怪異の在り様が、常識の斜め上を行って、創造性を刺激してくれるから... そんな恐い話しにワクワクしてしまう!ところで、クラシックなのだけれど、このジャンルに、どこか怪談めいたものを感じることがあるのです(とか言っていること自体が、もはや、怪談... 常識の斜め上を行っている自覚アリ... )。何しろ、100年も、200年も、300年も前に、場合によっては、それ以上前に作曲された作品が、現代を生きる音楽家たちの手によって、瑞々しく蘇るわけです。これって、幽霊に似ている気がする。ふわっと現れて、かつての時代の佇まいを現代の聴き手に示し、作品が終われば消えてしまう(となると、コンサートは、まさに降霊会... )。そんな作品の数々の集合体である、音楽史は、壮大なる因縁話にも思えて来る(ま、歴史とは因縁話そのものだけどね... )。そんな風にクラシックを捉えると、俄然、ワクワクして来ない?なんて、寝言(きっと、暑さのせいです... )は、さて置き、幽霊船のオペラを聴きます!
マルク・ミンコフスキ率いる、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルの演奏で、同じ題材による因縁孕んだ2作品、ワーグナーのオペラ『さまよえるオランダ人』と、ディーチュのオペラ『幽霊船』を、大胆にも並べてしまうという驚くべき4枚組(naïve/V 5349)を聴く。

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