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春を接いで、ドビュッシー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー... [2017]

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音楽と四季の相性は、良いように思う。ヴィヴァルディの『四季』という傑作もあるし... いや、四季のうつろいは、目で認識されるものだけれど、四季を創り出すのは大気であって、大気を震わせる芸術、音楽は、より根源的に季節を表現できるのかもしれない。ふと、そんなことを考えたのは、4月に入って、音楽における"春"に注目してみて... 桜が象徴するように、春ほど視覚に訴えて来る季節は無い。が、春の麗(うるわ)しさ、麗(うら)らかさは、活き活きと音楽でも表現される。例えば、先日、聴いた、ランゴーの「春の目覚め」や、ベートーヴェンの「春」。そこから聴こえて来たのは、春ならではの空気感を知るからこそ感じられる、音楽が紡ぎ出す春らしさか... 特に、ベートーヴェンの「春」は、"春"を念頭に作曲されていなかったものの、後世、それを「春」と呼ばずにいられなかったことを思うと、人間は、季節の表情に、某かの音楽を聴いているのかもしれない。
ということで、春尽くしの1枚... ヴァシリー・ペトレンコ率いる、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、ドビュッシーの交響的組曲『春』、ラフマニノフのカンタータ『春』、そして、ストラヴィンスキーの『春の祭典』(onyx/ONYX 4182)を聴く。

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