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生誕200年、オッフェンバックは、国際的なチェロのヴィルトゥオーゾ! [2010]

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生誕200年のグヴィに続いて、生誕200年のオッフェンバックに注目します。
さて、この2人を並べてみると、なかなか興味深い。まず、ともに生誕200年ということで、同い年(オッフェンバックが6月20日生まれで、グヴィが7月3日生まれ... )。さらに、ともにドイツ生まれ(オッフェンバックはケルン、グヴィはザールブリュッケン... )で、パリで音楽を志している。つまり、同じ時代、同じ場所(グヴィは、次第にドイツ出張が多くなるけれど... )で音楽と向き合っていたわけだ。が、その歩みは実に対照的... 一方はシンフォニストとして、ストイックにアカデミズムを貫き、もう一方は抜け目なく階段を上り、やがてオペラ・ブッフで一世を風靡する。いや、本当に、同じ時代、同じ場所を彩った音楽なのか?と思うほどの落差を感じてしまうのだけれど、これが、当時のパリの懐の大きさというか、ごった煮感!高尚と低俗がワイルドにせめぎ合いながら、高尚には禍々しさも滲み、低俗には思い掛けなく明晰さが裏打ちされていて、このアベコベ感がおもしろい。19世紀のパリは、バブリーで、碌でもないところがありながらも、一筋縄には行かないおもしろさがある。
ということで、まさに一筋縄には行かない!真面目なオッフェンバック!なんて、あるの?ロラン・ピドゥとエティエンヌ・ペクラールのチェロで、オッフェンバックの『二重奏教程』、Op.54から、1番と2番の組曲(harmonia mundi/HMA 1951043)を聴く。

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