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生誕200年、グヴィ、国境を越えて、全てを呑み込んだ先... [2013]

19世紀は、クラシックの名曲の宝庫!なのだけれど、名曲に集約し過ぎる帰来があるのか... だから、意外と広がりが感じられない。いや、様々な個性が炸裂した19世紀だけに、名曲のすばらしさに留まっていては、勿体ない気がする。何より、政治、産業、数々の革命に彩られ、躍動した時代の気分というのは、名曲を少し外れたところでこそ感じられる気がする。エンターテイメントとなったヴィルトゥオーゾたちの妙技!ブルジョワたちが資金を注ぎ込んで、それまでになく金ピカな舞台で彩られたオペラハウス!植民地の拡大と万博が炊き付けたエキゾティシズム!浮かれた時代のバブリーなサウンド!放置される社会の歪への痛烈な風刺!19世紀の魅力は、ある種、禍々しさにあるのかなと... いや、立派な名曲の押しの強さにさえ、どこか禍々しさを感じる。そんな、タフな時代だったからこそ、忘れられてしまった存在も多いのかなと... グヴィもまたそう...
ということで、前回に引き続き、生誕200年、フランスとドイツのハーフ、グヴィ(1819-98)に注目!ジャック・メルシエの指揮、ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、グヴィの交響曲、4番(cpo/777 382-2)と、6番(cpo/777 380-2)を聴く。

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