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フランス・オペラに敬礼! [2005]

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いやぁ... 暑過ぎて、もうかなり、参ってます。
それにしても、今年の夏の、暑くなるペースの速さに、気持ちも身体も、全然、付いて行けてない。梅雨が明けた途端に襲いかかる猛暑... 7月はまだ半ばも過ぎていないというのに、これからどーなってしまうんだ?なんて、先のことよりも、今、すでに、暑さで頭が回らなくなって来ている。オーバーヒートで、思考停止。となると、キーボードを敲く指が先に進まない!ここまで、この5行すら書くのに苦しむ有様...
ふぅ~ 一息ついて、パリ祭前夜祭です。前回から引き続き、フランスを聴く!ということで、2005年にリリースされた、フランスを代表するプリマ、ナタリー・デセイ(ソプラノ)が歌う、フランス・オペラ・アリア集(Virgin CLASSICS/5 45610 2)を聴き直す。

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花咲ける、シャルパンティエ! [2005]

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すでに、夏バテております。で、この先、どーすんだぁ...
力無く、うなだれながら、つぶやく。いや、末恐ろしい。何たって、7月、始まったばかりだし。体調管理、万全にして行かないと。熱中症など、気を付けて参りましょう!で、気合を入れるために、テンションの上がる曲を聴く。シャルパンティエのテ・デウム!バロックの音楽は、比較的、テンションの高いものが多いわけだけれど、シャルパンティエのテ・デウムは、またさらに!で、7月14日は、フランスの革命記念日。パリ祭(これって、日本での呼び名だと、さっき知った... wikiにて... )。ということで、ここはひとつ、フランス推しで行ってみようかなと。
ということで、2005年にリリースされた、ウィリアム・クリスティ率いる、レザール・フロリサンによる、シャルパンティエのテ・デウム(Virgin CLASSICS/5 45733 2)を聴き直す。

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"In a landscape" [2005]

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思い掛けなく、さらにさらに音楽史を下っております。
ロマン主義を後にして、ウルトラ・ロマンティックから無調へ、12音技法へ、総音列音楽へ... さらには、制御された偶然性... 振り返ってみると、20世紀という世紀は、音楽史においてただならない状況を生み出していたのだなと、つくづく思う。近代音楽が堰を切ったように溢れ出し、それまでの伝統やら何やらを押し流し... いや、下手すると、「音楽」という概念すら押し流していたのかも... まさに、それは、大洪水... そして、その大洪水に、やがて、アメリカから、大きな波紋が広がる。その波紋の広がりは、"ゲンダイオンガク"を主導したヨーロッパを揺らし、芸術そのものを揺るがし、もはや音楽に留まらない"ゲンダイオンガク"を生み出す。
それが、アメリカの「前衛」の旗手、ジョン・ケージ。2005年にリリースされた、現代音楽のスペシャリスト、ヘルベルト・ヘンクが弾く、ケージの初期ピアノ作品集(ECM NEW SERIES/476 1515)。かのブーレーズすら揺さぶった存在を、ブーレーズに続いて聴き直す。

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総音列音楽。が、ワカラナイ。 [2005]

無調まで来ました。フンメルが遥か遠くに感じられる...
もう、こうなったら、突き進むしかない!ということで、ウェーベルンのこどもたちによる、総音列音楽。正直に申しますと、よくわかっておりません。こういうあたりが、まさしく"ゲンダイオンガク"なのだろうなと... 聴く以前に、その理論に付いて行けない。よって、ワカラナイ。で、それが音楽なのか?となるのだけれど、21世紀から、その"ワカラナイ"を振り返ると、かえって媚びない姿勢が興味深くも思えて。戦後、12音技法の遺産を受け継いだ、新たな音楽の担い手たちによる、音楽のための音楽理論研究室。そのハイレベルかつ閉じた場所に入ることは、ちょっと無理そうなので、そこから響いて来るものだけを、壁越しに聴いてみようかなと。
ということで、"ゲンダイオンガク"のアイコン、総音列音楽を象徴する存在、ピエール・ブーレーズ(b.1925)。その80歳を記念して、2005年にリリースされた、2タイトル... 自らが創設した、現代音楽専門家集団、アンサンブル・アンテルコンタンポランを指揮しての、代表作、『ル・マルトー・サン・メートル』(Deutsche Grammophon/477 5327)と、ブーレーズの推薦による... パーヴァリ・ユンパネンのピアノで、3つのピアノ・ソナタ(Deutsche Grammophon/477 5328)を聴き直す。

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無調へと至る、新ウィーン楽派。弦楽四重奏で追う、5年間の軌跡。 [2005]

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さて、ロマン主義から、どう離脱しようか?
ひと月近くも、ロマン主義を聴き続けて来ると、何だか、依存症みたいになって来る。やっぱり、ロマン主義の音楽というのは聴き易いのかもしれない。クラシックの人気レパートリーが集中するのも頷ける。振り返ってみれば、ロマン主義の時代ほど、サービス精神に溢れた時代は無いようにも思う。旋律はよりメロディックに歌い上げられ、サウンドはますます充実して、音楽の、"音楽"としての成分が、最も高かった時代なのかもしれない。で、その後はどうなったか?ロマン主義のポストリュードとしての新ウィーン楽派... で、離脱を試みる。
ということで、ロマン主義の末期症状から無調に至る、12音技法の発明前夜まで... 2005年にリリースされた、マンフレッド四重奏団の、シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンによる弦楽四重奏曲集(Zig-Zag Territoires/ZZT 041201)を聴き直す。

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ロマン主義、最終章... フランツ・シュミット... [2005]

そろそろ、ロマン主義にも疲れて来る...
いや、それほどまでに、「ロマン主義」として、その時代の作品と向き合ったのは始めてかも。ドイツ―オーストリアの、クラシックの背骨とも言えるラインを見つめたのも始めてかも。それらは、まさにクラシックそのものだった!そして、疲れながらも、ダメ押し的に、まだ先を行く... で、興味深いことに気付く... あれほどクラシックの中心であったはずのムーヴメントが、盛期を過ぎると、妙に、マニアックな袋小路へと入り込む。ロマン主義はヨーロッパ全体を覆い、もはや、ドイツ―オーストリアというラインは求心力を失い始め、ローカルな位置へと落ちてゆくのか?そんなローカル性を漂わせる、ウィーン世紀末を彩った音楽などは、特に独特で。やがて20世紀となり、近代音楽に取り囲まれながらも、不思議な存在感を示し、命脈を保った末期ロマン主義。改めてその位置を見つめると、思い掛けなく興味深い。で、そんな、末期ロマン主義、フランツ・シュミットを聴く。
ファビオ・ルイジと、彼が率いたMDR交響楽団による、フランツ・シュミットの4つの交響曲。2005年にリリースされた、1番(Querstand/VKJK 0503)、2番(Querstand/VKJK 0504)、3番(Querstand/VKJK 0505)、4番(Querstand/VKJK 0506)を、一気に聴き直す。

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ロマンティック・バーレスク、リヒャルト・シュトラウスで楽しむ... [2005]

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雨が続きます。たっぷりと「しっとり」とした毎日を送っています。
その「しっとり」な中で、たっぷりとロマン主義を聴いて来た6月。ブルックナーを聴いて、ロマン主義も後期へと突入。そして、この「後期ロマン主義」というのが曲者。当然ながら、ロマン主義も成長して来たわけで... そうしたところからフンメルベートーヴェンあたりを振り返ると、そのロマン主義の生まれたての姿に、気恥ずかしさすら感じてしまう。いや、そういう「若気の至り」的な在り様にこそ、ロマン主義を見出す。というより、"若さ"こそロマン主義の精神のように思うのだけれど... そんなロマン主義が、成長し切ってしまった後はどうなるのか?後期ロマン主義の曲者感は、若いはずのロマン主義が若くはなくなってゆくところに感じる。そんな後期ロマン主義を象徴する存在、リヒャルト・シュトラウスを聴いてみようと思う。ロマン主義下りも、最後の見せ場...
2005年にリリース、ヘルベルト・ブロムシュテットが率いた、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による、リヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士』からのワルツ、『カプリッチョ』からの六重奏と、ジャン・イヴ・ティボーデがピアノを弾く、ブルレスケ(DECCA/475 6550)を聴き直す。

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ブルックナーはロマン主義を越える。 [2005]

えーっと、少しばかりクラシックから離れます。
ということで、『タマネギのひみつ。』、黒柳徹子×糸井重里という組合せによる対談本を読む(ほぼ日にての対談を書籍化とのこと... )。で、一気に読んだ!でもって、凄かった。やっぱり、あの人はタダモノではない... 黒柳師(ヨガ・マスターなので... フっ、笑)。そして、わぁーっと繰り広げられる、そのおしゃべりから学ぶこと、多々あり。で、何を、一番、学んだかというと、黒柳師の在り様、そのもの... というのか... 自身を取り巻く世界をどう見つめるべきか、ということ(そのことを具体的に語ったりはしません... )。それは、「わぁ」という驚きに埋め尽くされていて。黒柳師につまらないという状況は存在しないかのように、全てを「わぁ」で捉えることができる驚き... とはいえ、自身を、周囲を、振り返った時、「わぁ」はそうあるものではない。というより、今の時代、何でも検索可能で、「わぁ」なんて言ってる間もなく、みんな訳知り顔で、しらーっとしてしまっている。もはや、「わぁ」のフロンティアは存在しないかのように... けど、「わぁ」は、術であって、それは、驚くための想像力がどれほどあるかのバロメーターなんだなと。黒柳師の、そのタマネギに詰まっている想像力の宇宙というのは、計り知れないのだなと。いや、今こそ、「わぁ」を取り戻さねば!てか、師に及ばずとも、目指して鍛えねば!当blogは、クラシックに対して、とにかく「わぁ」と在り続けたい。クラシックという銀河を、「わぁ」で埋め尽くしたい!
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ということで、クラシックに戻る。6月はロマン主義下り。ウェーバーの遺作と、リストの晩年の"間"が埋まったので、先へ進むことに... そこで、ブルックナー。ロマン主義も佳境です。2005年にリリースされた、フィリップ・ヘレヴェッヘ率いる、ピリオド・オーケストラ、シャンゼリゼ管弦楽団の、ブルックナーの7番の交響曲(harmonia mundi FRANCE/HMC 901857)を聴き直す。

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ピアノの魔術師、仙人となる... リスト、後期作品集。 [2005]

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台風が北上して、梅雨らしくなって来て... ロマン主義...
いや、やっと、当初の狙い通り、しっとりとクラシックな雰囲気に。で、水も滴るロマン主義のアルバムを引っ張り出して来るのだけれど。その前に、中欧の洪水が凄いことになっている様子。日本じゃ空梅雨で拍子抜け?なんてノンキなことを言えても、世界に目を向けると、とんでもない量の雨が降っている。それがまた、クラシックに馴染のある川が大氾濫だったりで... ボヘミアの川よ、モルダウよ... とか、美しき青きドナウ、とか、多くの作曲家にインスピレーションを与えた川も、一転、街を飲む込み、音楽なんて呆気なく流し去ってしまう現実。ゼンパー・オーパーが、エルベ川に浸かってしまった2002年の大洪水が思い出される。けれど、あの時のように、また力強く再生してくれることを願うばかり。それにしても、美しい自然は、恐ろしい脅威。日本も、世界も、同じだなと。
さて、ロマン主義です。フンメルベートーヴェンウェーバーと、じっくり下って来ての、リスト。2005年にリリースされた、ジョス・ファン・インマゼールが1886年製、1897年製のエラールのピアノで弾く、リストの後期作品集(Zig-Zag Territoires/ZZT 040902)を聴き直す。

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ロマン主義を結晶化させるガーディナー、ウェーバーの『オベロン』。 [2005]

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梅雨入りして、しっとりロマン主義のつもりだったのが...
空梅雨?いや、じめーっとした日々を送るより、さっぱり爽やかな方がいいに決まっている。まったく快適な日々!ではあるのだけれど、調子狂うなァ。空を見上げると、時折、秋空のようだったりして。どーなってるんだ?ま、どちらにしろ、6月はロマン主義を集中的に聴く!ということで、フンメルのピアノ・ソナタベートーヴェンのピアノ協奏曲と来て、ウェーバーのオペラ!ドイツ・オペラの夜明け、それはワーグナーを迎える前の清々しい朝。瑞々しく、爽やかなサウンドが心地良く耳元を吹き抜けてゆく。って、空梅雨にはぴったり?
2005年にリリースされた、ジョン・エリオット・ガーディナー率いる、ロマン主義の時代専用ピリオド・オーケストラ、オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティクの演奏、モンテヴェルディ合唱団らによる、ウェーバーのオペラ『オベロン』(PHILIPS/475 6563)を聴き直す。

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