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おもちゃ箱をひっくり返したような、2006年。 [overview]

犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる。で、人は?
喜んでしまいました。完全武装で散歩に繰り出さずにいられませんでした。そう、関東平野を覆い尽くした先日の雪。一面が真っ白になるって、なんて素敵なんだろう!まるで魔法の国に迷い込んだ感じ。というのは、雪と縁がない、お気楽な関東人ゆえの思考だとは思う(とはいえ、電車が止まったり、道路がすんごいことになったりするのは、参ってしまう... )のだけれど、普段があまりに灰色な街並みだから、真っ白な景色の中に立っていると、漂白されるような、浄化されるような、そんな気分。そして、真っ白になってこそ感じる、我々の日常が、如何にコンクリートに囲まれているかということ... 現代ニッポンの想像力の減退は、このせいかも?ちらりと思う。
さて、話しを音楽に戻しまして。ついこの間、2006年の印象に残るアルバムを3回に渡って、ガッツリ振り返ったのだけれど、まだまだ興味深いアルバムはありまして... いや、それだけ、2006年が盛りだくさんだったということなのだけれど... そこで、取り上げ切れなかった、2006年のベストとはいかなかったものの、捨て難い興味深いアルバムを拾い上げてみようかなと...

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二〇〇六、12タイトル/100タイトル。 [overview]

2006年を振り返っての3回目、とうとうベストを選ぶ!
のだけれど、その前に、そもそも2006年ってどんな年だった?という思いに駆られる。それは、7年前... ともなれば、記憶は曖昧。というより、具体的に何があったか、思い出すことすら覚束ない。から、情けない。で、ちらっと調べてみれば。そう、トリノ・オリンピックがあった!唯一の金メダルは、「誰も寝てはならぬ」によって、日本にもたらされたのだった。そして、口パクだったとは言え、パヴァロッティの最後の雄姿を目にしたことも忘れるわけにはいかない。それから、2006年といえば、第一次安倍内閣が始動した年。そして、今、日本は、その頃のことをほとんど覚えていない。それほど、遠くになってしまった7年前... 「美しい国、ニッポン」を、改めて口に出して言ってみると、もの凄くノスタルジックな気分になるからおもしろい。まるで、アンシャン・レジームの優雅な気分だ。何より、「KY」という言葉が、完全に死語となっている。もう空気を読む必要はなくなったか?なんて、いろいろ思いを巡らせば、やっぱり時が経つのは早い... なんて言うと、老け込みそうでいやだけれど...
と、ボソボソこぼすのはここまでにして、本題の、2006年のリリース、100タイトルを振り返っての、最も印象に残るベストを選んでみたいと思う。

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二〇〇六、オペラから... [overview]

2006年のリリース、100タイトルを振り返ってのベストを選ぶ...
交響曲からピアノまでを振り返った前回、ざっと振り返るだけでも、ワクワクしてしまう。リーマン・ショック以前の、クラシックが元気いっぱいだった頃。その盛りだくさんで活気のある風景に、7年前はこんなだったかと、感慨も過るのだけれど。何より、ヴァラエティに富むアルバムの数々を振り返り、今、改めて聴き直すことが、楽しい!クラシックって、楽しいんだ... と、いろいろ考えずに、シンプルに楽しんでしまう。で、そこからセレクションするのが難しい。どれもこれも捨て難く。けど、そうやって頭を抱えること自体が楽しかったり。
クラシックとは、とかく後ろ髪を引かれるジャンル。過去の巨匠を崇め、ヒストリカルの録音に熱狂したり、なかなか前進することが難しい。というより、「クラシック」という時点で前進は可能なのだろうか?という疑問も過らなくもないのだが。それでも過去には捉われたくないスタンスの当blogとしては、今よりも昔の方が楽しかったなんて安易に言いたくはないのだけれど、2006年は、間違いなく楽しい!
ということで、後半は、オペラから...

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二〇〇六、交響曲から... [overview]

新たな年が始まったばかりなのだけれど、7年前に戻りまして...
2006年。十年ひと昔とは言うけれど、すでに7年でもかなりの昔。そんな昔を聴き直した昨年。今、クラシックはますます厳しい状況にあるわけだが、そこから振り返る2006年のクラシックは、モーツァルトの生誕250年に沸き、何とも花やか!こんな時代だったかと、ちょっと隔世の感すらある。そして、その花やかだった頃のリリースを聴き直していると、クラシックそのものを再確認するようなところがあって。やっぱり、クラシックはすばらしいのだ!と、密やかに思いを強くしたり?そんな2006年のリリース、2006年の時点で取り上げていた35タイトルと、昨年、取り上げた65タイトル、合わせて100タイトルを振り返っての2006年のベストを、これから3回に渡って選んでみようかなと。(ちなみに、2012年のベストは、ウーン、もう少し先となるかなと。)
ということで、今回は、交響曲からピアノまで...

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2012年から、2006年を振り返る... [overview]

いやー、クリスマス・イヴです。やっぱり、あっという間でした。
選挙に行って、「終末」来なくて、今夜はサンタが街にやって来る!いや、サンタも来ないか... と、2012年の12月は、ことのほか盛りだくさん。そりゃもう、狂騒って感じで... でもって、連日、ニュースを見ていると、世も末だよ!と、捨て台詞を吐かなくてはいられないような状況が続く。「終末」は乗り切っても、21世紀が抱える膨大な難問は、一切、解決していないというリアルが、「終末」以上に重く圧し掛かる。いや、こういう状況こそ「終末」なのかも?カタストロフとしての「終末」がやって来るのではなく、静かにひたひたと"無間地獄"に溺れてゆくような... そして、カタストロフの来ない、終わった状態こそ、本当の恐るべき事態に思うのだけれど。
そういう状況下で、音楽とどう向き合おうか?近頃、音楽に対して、少しテンションが落ち気味なところも。一方で、今年は、2006年を振り返ったのだけれど、テンション高めにクラシックの動向を追っていた頃を振り返れば、今、改めて、音楽と向き合うテンションを呼び覚ましてくれるようでもあり... そんな2006年を聴き直し終えての、後半、35タイトルをざっと振り返る。

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秋分にして、もうすでに遠い春、長かった夏を振り返る... [overview]

さて、秋分の日。秋ですね。ここで一息...
9月も半ばを過ぎ、2012年もそろそろ最後の方が見えてきそうなのだけれど、遅まきながら2012年の上半期を振り返る。という2012年、ドビュッシーのメモリアルなどもあって、近代音楽がおもしろかったように感じる。そして、改めて振り返ってみると、20世紀の音楽を中心に聴いていたのかも... もちろん20世紀ばかりでなく、他もおもしろかったのだけれど、「20世紀」というのは、今が旬?ふとそんなことを思う。
21世紀もゼロ年代を経て、「20世紀」というものが少し遠くに感じられるようになり、記憶の生々しさは薄まり、20世紀も歴史となって初めて冷静に見つめることができるのか。近代音楽も、ある種の先入観のようなものが抜け落ちて、今だからこそ、よりくっきりと捉えることができるのかもしれない。そうして聴こえて来る、「20世紀」の新鮮な姿!ちょうど、今、20世紀の音楽は聴き時なのかも。
ということで、20世紀の音楽を中心に聴いた2012年、上半期、そればかりでなく、古楽から現代まで、様々に聴いた30タイトルを振り返る。

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過去は良く見えるもの? [overview]

どうも、ここのところ、「小澤征爾」が、マイブーム。
とはいえ、このblogで、マエストロのアルバムは一度も取り上げていないという、大変、不埒な状況にあるのだけれど... みんなが、オザワ!オザワ!と盛り上がっていると、どうもそういうあたりから距離を取りたくなってしまう天の邪鬼な性質でして... が、村上春樹氏による小澤征爾氏へのロング・インタヴュー、『小澤征爾さんと、音楽について話しをする』でのマエストロのピュアな姿、大病を乗り越えて、新たに音楽と向き合おうとする姿に新鮮な思いをし。あるいは、青年小澤征爾の興味深いエピソード、今となっては音楽史の一部たる伝説たちとの接触が、スゲェー!みたいな、ミーハー?で、そういうところが気になって、"世界のオザワ"の世界への第一歩を綴った『ボクの音楽武者修行』を、勢い、読む。で、おもしろかった!ま、その文章は、高校生の作文的な、初々しさ(?)に充ち満ちているのだけれど、神戸港から、パリ、ブザンソン、ベルリン、タングルウッド、ニューヨークを経て、羽田へと降り立つこの疾走感!のだめ級の破天荒さがあって、おもしろ過ぎる。これ、朝ドラとかにしたら、絶対に梅ちゃんに負けないはず!なんて、思うのだけれど、90%超の海外ロケじゃ、あり得ないか... しかし、1960年代の世界のアバウトさ、汲々としていない人々、19世紀の残り香を漂わせるクラシック・シーンの雰囲気と、新たな時代を迎えようとしている青年小澤征爾に象徴される元気の良さ、何と魅力的な!それにつけ、21世紀の殺伐とした「今」は一体... もちろん、過去の全てが良かったとは思わないけれど、「今」の有様にゲンナリさせられる。そして、未来は?どうなる... 想像しようがないほど、想像力が退化し切った「今」が横たわり。言葉を無くす。

さて、今年になって、2006年にリリースされたをアルバムを聴き直しているのだけれど、早いもので、今年も半年が過ぎようとしており... ということで、ここまで聴き直してきた2006年にリリースされたアルバム、30タイトルをざっと振り返ってみようと思うのだけれど...

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タグ:小澤征爾
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6年前、始まりの頃... [overview]

さて、今年の課題として、2006年を聴き直しているのだけれど... ここで、2006年に取り上げていたアルバムを振り返ってみようかなと... それは、このblogが始まった頃、まだまだ海のものとも山のものとつかなかった頃で... その頃のものを改めて読み返してみると、ナンジャアコリャア?!と、自身で書いていながら、思わずのけぞってしまう。で、書き直したくなってしまう(で、改訂中... )。しかし、そうしたあたりに、このblogの6年間の歩みというものを、妙にズシリと感じたりして。さすがに6年も書き綴っていると、方向性も定まって、始まった頃に比べれば、幾分、成長もあったのかなと。そして、2006年が遥か昔に思えてくる。
そんな2006年、このblogをスタートして、快調に書き綴っていたはずが、夏を過ぎたあたりで息切れしてしまい、いつしか休止状態に... ということで、休止するまでの、2006年にリリースされたアルバム、35タイトルを、さっくり振り返ってみる。

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二〇一一、12タイトル/70タイトル。 [overview]

2011年を前編、後編と振り返り、やっと2011年に区切りが付ける。
途中、2ヶ月弱、更新が止まってしまったりと、2011年は、波乱の1年となったわけだけれど... というより、日本そのものが、いや世界全体が波乱の1年だったなと、つくづく思う。そして、2012年となっても、波乱はズルズルと引き摺られていて。ニュースなんかを見ていると、嫌気がさしてくる。どっちを向いても、リアルな現状に向き合う気骨は無く、どこか上の空で、言いたいことを言い合うばかり... とてもじゃないけれど、ニュースなんて見ていられない。なんて書くのすら不毛なので、本題に。70タイトルを聴いた2011年、何となく地味に聴いて来たように感じていたのだけれど、改めて振り返ってみると、いや、おもしろかった!という充実感が湧いて来る。でもって、衰弱著しいクラシックも、まだまだおもしろくなれそう... なんて、楽観的な気分にもなれる充実感でもあって...
そんな、70タイトル、印象に残るアルバムは?

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二〇一一、オペラから... [overview]

遅まきながら、2011年を振り返っているわけだけれど...
ざっと振り返ってみて、2011年はどうだったろう?正直なところ、聴きそびれているものがいろいろあって、こうして振り返りつつも、そうしたアルバムがとても気になっていたり... あるいは、もっとおもしろいアルバムがあったんじゃないのか?なんても思うし... ま、そうした全てを聴くことは、そもそも無理な話しではあって、ここで一区切り。また、追々、フォローしていけたならいいなと。一方で、2011年、こうして聴いてきたアルバムに関しては、どれもおもしろく、振り返ってみて、改めて、充実した1年であったなと感じる。間違いなく、クラシックという存在は、委縮しつつあるわけだけれど、それでも、おもしろいアルバムを繰り出そうという努力や心意気のようなものを感じることが多かった2011年。そうしたあたりから、新たなクラシックの芽が育ったならばと、強く思う。簡単ではない時だからこそ、もっとチャレンジングになれたなら、クラシックの未来は明るい?気もしてくる。
という未来はともかく、まずは目の前の2011年。交響曲からピアノまでを振り返った前半に続いての後半、オペラから始める。そして、印象に残るのは?

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