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シェアボタンを... 押しちゃった。 [overview]

えーっと、勢い、facebookに登録してしまった。
当blogというか、So-netブログに、先月半ば、突如、出現した、4つのシェアボタン。何これっ?!と驚きつつ、興味津々。で、その右端の"いいね!"ボタンを、どうしても押したくなってしまって... 登録。で、思わず自分で自分のblogに"いいね!"を押してしまう(何やってんだか... )。ま、そんなことばかりもしていられないので、facebookの中をちょこっと探検すると、気になるレーベルやら、アーティストやらが、ファンページを持っていて、大いに刺激を受ける。いろいろと情報あり、試聴もあり?何やらおもしろそうではないか!
とはいえ、よく呑み込めていないfacebookというシステム... というよりも、4つも並ぶシェアボタン(使わなくても良いのだけれど... )。blogを更新してつぶやいて、時折、他にもつぶやいて、こっちのSNS、あっちのSNSに、はてな?いろいろとシェアしてつながって、便利なようでいて、便利を実感するまでに至っていない状況に、戸惑いも。新機能、どこまで追えばいいものか、悩みどころな今日この頃。
さて、2010年、冬に聴いたアルバムを振り返る、続き...

新譜よりも、2010年の聴きそびれに追われた分、盛りだくさんで、ひとつひとつが印象に残るものばかり。で、振り返り出すと、あれもこれもとなってしまうのだが... まず、印象に残ったのは、クリスチャン・ヤルヴィ+ベルリン放送響によるペルトのアルバム(SONY CLASSICAL/88697723342)。めでたくメジャー・レーベルからのデビューとなったクリスチャン... だが、そのデビューにペルトを選んで来るあたり、ヤルヴィ家のDNAならではか。クラシックという堅苦しいジャンルにあって、砕けたイメージの強いペルトだが、そういうペルトの音楽と真摯に向き合って、クラシックの堅苦しさの内で、きちっとペルトを仕上げてくるあたり、クリスチャンの可能性を思い知らされる1枚だった。で、これからどんなリリースが続くのか、次世代マエストロの今後にワクワクさせられる。
それから、思いの外、きちっとヴィヴァルディを響かせた、アントニーニ+イル・ジャルディーノ・アルモニコによるオペラ『離宮のオットーネ』(naïve/OP 30493)も印象に残る。バロック・ロックの家元も、随分と落ち着いて、けれんで押し切るようなことはせず、きちっと音楽を作り上げてくる姿に、革命児たちの成熟をひしひしと感じ、興味深く。もっともっと、彼らの演奏を聴きたくなる。ものの、ユニヴァーサルがあの様では... このままnaïveに移籍してしまえば良いのになぁ~ "VIVALDI EDITION"、盛り上がるだろうに...
復調し切れない世界経済の大波を受けて、絶不調のレコード業界... となれば、クラシックのレーベルなんて風前の灯で... すばらしいオーケストラ、アンサンブルであっても、そのリリースは途絶えがち。アントニーニ+イル・ジャルディーノ・アルモニコなどはその代表例なわけだ。そうした中で、久々にフローリオ+イ・トゥルキニアンドレアス・シュペリング+ダス・ノイエ・オーケスターを聴けたのがうれしかった。特に、フローリオ+イ・トゥルキニは、GLOSSAとの専属契約とのことで、今後の展開が楽しみに。

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さて、2010年、冬、特に印象に残るもの... ヨーゼフ・モーク!前々から気になるピアニストではあったけれど、実際に聴いてみて、その香り立つタッチにゾクゾクさせられる。そのアルバム、"Divergences"(claves/50-1005)の、ジョンゲン、レーガー、スクリャービンという、これまでにない組合せが刺激的。かつ、なんと魅惑的な!モダニスムの時代、クラシカルに後ろ髪を引かれていた作曲家たちのはずが、その作品からは、クラシックの堅苦しさとは一線を画す、洒落た気分に充ちていて、驚かせてくれる。演奏、選曲、そのセンスがとにかくすばらしく、クラシックというジャンルの外でも、イケてしまうのでは?
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それから、もうひとつ驚かせてくれたのが、ビオンディ+エウローパ・ガランテによるヴィヴァルディ、オペラ『テルモドンテのエルコレ』(Virgin CLASSICS/6945450)。恐るべき歌手たちの競演にして饗宴なのである。EMI/Virgin CLASSICS系のスターたちが総動員されて、ヴィヴァルディのオペラを歌うというのだから、まさしく21世紀的な事態である。さらに、並々ならぬビオンディの思い(散逸しているスコアを、ビオンディ自身が復元... )もあってか、圧巻の演奏!何より、ヴィヴァルディ絶頂期の作品だけに、とにかく聴かせまくる!総じてテンションは高く、バロック感極めて、2枚組はあっという間だった。
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そして、オペラではもうひとつ、ヤーコプスによるジングシュピール『魔笛』(harmonia mundi/HMC 902068)がただならなかった... その、ジング(歌)+シュピール(芝居)なあたりを徹底して描き切った全曲盤は、シュピールまでもが音楽のように心地良く耳に響いてくる。さらに、言葉の壁を越えて、そのドラマを生々しく伝えてくるから驚かされる。いや、こんな『魔笛』は初体験。台詞で魅了してくるとは、恐るべしヤーコプス!もちろん、音楽も、歌もすばらしいのだけれど、台詞が凄いと、ひとつの作品として全体が息づいてくるようで、これまでの録音には無かった生命力を『魔笛』が持ってしまったよう。
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最後に、ヘレヴェッヘ+シャンゼリゼ管によるマーラーの4番の交響曲(PHI/LPH 001)。とうとう、ピリオド・オーケストラによるマーラーの交響曲が録音されたわけで... マーラーのメモリアルに相応しく、センセーショナルな1枚。ということになるのだろうが、その演奏は、もはや、そういう次元にないのかもしれない。いろいろな思いや期待が入り混じって、知らず知らず肩に力が入って聴き出したかもしれないが、1楽章、冒頭の鈴の音を聴き終えた頃には、マーラーでも、交響曲でもない、メルヘンの世界にトリップしてしまう。21世紀のリアルを生きる者にとって、ここはある種の楽園?なのかも...

とりあえず、こんな感じになったのだが、他もすばらしく... イル・ガルデリーノは相変わらず見事な演奏を繰り広げて、カリヴォダも、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハもおもしろかったよなぁ~ と、煮え切れないでいたり。というあたりは、次回から、2010年、全体を振り返りつつ書くことに。




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