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2010年、夏... とりあえず一区切り。 [overview]

さて、8月も終わります。夏もここまで... なんて言っていられない残暑、まだまだ続くのですね...
ニュースや天気予報で、「暦の上では... 」なんてフレーズをよく聞くわけだけれど、どうなのだろう?先日、友人に、立秋が8月7日だったと聞いて、びっくりした。ちょっとズレ過ぎ... そもそも新暦と旧暦にズレがある中で、温暖化著しい21世紀、ますます暦なるものが、遠のいている。21世紀における「夏」ってのは、いつまでなのだろう?リアルな大気の状態を見つめて、新たに「立秋」を設定するならば、いつ頃になるのだろうか?
と、エンドレスに続きそうな勢いの、夏模様なのだけれど、ここで一区切り。この夏に聴いたアルバムを振り返る。2010年、春の20タイトルに続いての、夏の22タイトル。それにしても、『はた迷惑な微罪』から、音のタイル張り舗道。になって半年が経とうとしている。あっという間の半年...

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春は、エキセントリック過ぎたかな?というラインナップだったけれど、その反動か、多少、大人し目なラインナップだったような、夏... その22タイトルを改めて並べてみると、ジャケットの見た目から、地味?もっと、尖がったものをチョイスしても良かったかな?なんて、軽めに後悔。が、地味は地味なりに、いい演奏に出会えたように思う。特に、ピリオド関連... いや、ピリオドものが、半分強も占めていて...
まず、印象に残るのが、ハイドンの協奏曲集(L'OISEAU-LYRE/478 2243)を聴かせてくれた、ダントーネ+アカデミア・ビザンティナ。楽しみにしつつも、リリースは延び延びとなり、ハイドンのメモリアルはとうに過ぎ、期待も薄れてしまった頃のリリース。だったけれど、聴いてみてびっくり。何と伊達な演奏!律儀なアカデミア・ビザンティナのイメージが変わる、イタリアならではなのか、この艶っぽさ... 多少、つまらない作品でも、今の彼らに掛かれば、見事に聴かせてしまうのだろうなぁ~ なんて思えてしまうほど。だからこそ、いろいろ聴きたい!けれど、L'OISEAU-LYREは再び休止状態のようだからなぁ~ 今後、どーなるんだろ?
ハイドンでもう1枚... ショルンスハイムによる鍵盤楽器のための協奏曲集(CAPRICCIO/5022)。オルガン、チェンバロ、ピアノと、見事に弾き分けたショルンスハイムもすばらしかったのだけれど、ピリオドならではの快活なサウンドを楽しませてくれたノイ・デュッセルドルファー・ホフムジークの演奏も印象に残る。それから、ツェンチッチのヘンデルのアリア集(Virgin CLASSICS/6945740)。やはり、ツェンチッチの歌もすばらしかったのだけれど、ファゾリス+イ・バロッキスティの演奏が、また凄かった。最初の一音からノックアウト... 奇を衒うことなく、揺るぎなくも、ピリオドならではのスパークリング感がたまらない。元気の良さでは、ファイ+モーツァルト・マンハイム管、サリエリの序曲集vol.2(hänssler/98.554)も、すっかり楽しませてくれた。
というのが、ピリオドならではの楽しみであったならば、また一味違うおもしろさがあったのが、ベルリン古楽アカデミーの「四季」(harmonia mundi/HMC 902061)。今さら「四季」とは思いつつも、惹き込まれてしまったのは、彼らの作品へのアプローチが、これまでとまったく違うものだったからか?演奏ではなく、パフォーマンスとして「四季」に挑んだ... という経緯があっての録音には、独特の感覚が漂う。スコアをなぞるのではなく、音楽そのものわ一度、身体に取り込んで発せられるサウンド?聴き知った「四季」が、何か一味違って、新たな体験をもたらしてくれるような... もちろん、ピリオドとして、スタイリッシュなあたりも聴かせてくれるのだけれど。
ということで、まだまだ話しは尽きず、2010年、夏の22タイトルを振り返る。つづく...

春の20タイトル - 夏の22タイトル - 秋の22タイトル - 冬の24タイトル

さて、話しは変わりまして、近頃、驚いたこと。
AEON、Alpha、FUGA LIBERA、RICERCARという、お気に入りのレーベルを抱えるouthereに、RaméeとZig-Zag Territoiresが新たに加わった。ま、どれもマニアックで、まさしくマイナー・レーベルなのだけれど、繰り出されるアルバムは、どれもハイ・クウォリティで、ハイ・センス。そんなレーベルが、こうもひとつのグループに結集すると、ちょっと壮観。独立独歩では厳しい状況だからこそのグループ化なのではあろうけど、マイナーが束になって、弱含んだメジャーをのすぐらいになると、クラシックには新たな風が吹いて、ジャンルとして蘇りそうな気がしたり... いや、妄想の粋をでないのだけれど...
ところで、そのouthereが、新たなレーベルを創設するようでして... それが、φ(ファイ)。どうも、フィリップ・ヘレヴェッヘのためのレーベル?ヘレヴェッヘ+シャンゼリゼ管が、マーラーの4番の交響曲を、この秋にリリースとのこと。そして、とうとう、ピリオドでのマーラーの交響曲... 今から、楽しみでならない。
それにしても、休止状態のL'OISEAU-LYREの一方で、なんと元気な!outhereから、目が離せなくなりそう。




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