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クララが... マニアックにグラマラス? [miscellany]

録画しておいた、映画『クララ・シューマン 愛の協奏曲』を見る。が、シューマンの生誕200年のメモリアルだけに、妙に期待してしまったのがまずかったか、見終わって、ズッこけてしまった。えっ、えーっ、こんなんで、ええのんかいなぁ?!と... シューマン、そして、クララ、で、ブラームスという、音楽史上、最も魅力的なトライアングルを取り上げながら、どうして、こうも、盛り上がりに欠けるのだろう?
クラシック関連の伝記映画は、いろいろある。が、それらを振り返って、満足できる作品は何本あっただろうか?ふと、そんな思いが頭を過る『クララ... 』。意外と少なかったかもしれない。作品そのものを聴いて、様々な逸話を聞いてきて、イメージがそれぞれの中で固まっているところに見る映画... となると、満足を得る作品に出会うことは難しいのか?そんなクラシック・ファンを相手にする作り手にとっても、伝記映画はハードルが高くなるのかもしれない。それにしても、マルティナ・ケデックのクララ・シューマンは、なんか、こう、イヤラシイ?てか、マニマックにグラマラス?そんなテイストがドイツ映画っぽく、ある意味、スキャンダラスだったかも。

スキャンダルといえば... シューマン家の三角関係もびっくりな、ミハイル・プレトニョフの逮捕
容疑が容疑だけに、かなりショック。先月、取り上げたばかりの『白鳥の湖』(ONDINE/ODE 1167)がすばらしかっただけに... ましてや、プレトニョフ+ロシア・ナショナル管の創立20周年記念にして、ONDINE移籍、第一弾だった『白鳥の湖』。新たなフェーズを迎えての逮捕に、何をやってんだ!と、憤る。いや、ホント、『白鳥の湖』の次は何だろう?と、期待していただけに... けど、マエストロ・プレトニョフは否認とのこと。音楽活動はこのまま続けるのだとか。でも、それが通用するのだろうか?
それにしても、世界を飛び回って忙しいはずのマエストロが、タイで、パタヤで... って... せめて、ヴェネツィアで、リド(つまり、『ヴェニスに死す』ね... )で... だったら、多少、格好もついただろうに(いや、そういう問題ではねーか)。また、チャイコフスキーの国を代表するピアニストで、指揮者で、作曲家でもあるあたり、何やら因果なものを感じてしまったり。

さて、気分を変えまして...
シーズン・オフに突入したクラシック。しかし、そんなオフだからこそ、これからの話題がいろいろ出てきて、何かと気になるところ。で、まずは、ヤルヴィ家の次男、クリスチャンが、SONY CLASSICALと契約とのこと。これまで、マーラー版の第九(PREISER RECORDS/PRCD 90773)など、個性的なレパートリーを聴かせてくれていただけに、今後はどんな路線を歩むのか、かなり楽しみ。メジャーでも、マイナーでも、おもしろいサウンドを届けてくれそうな逸材、クリスチャンだけに、兄、パーヴォに続いて、ブレイク?
それにしても、父、兄ともに大活躍で、クリスチャンもメジャー・レーベルに名を連ね、今やヤルヴィ家は、クラシック界切ってのパワー・ファミリーになりつつある。で、下手に巨匠然とするのではなく、いつもチャレンジングなあたりが、ヤルヴィ家の凄いところだよなぁ。
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もうひとつ契約の話題で気になったのが、アメリカの作曲家、エリック・ウィテカー。DECCAと契約を結んだとのこと。合唱団をお得意さんに持つ作曲家?なんて、ぼんやりと認識しているくらいだったのが、DECCAお抱えの作曲家になると聞いて、俄然、興味を持ってしまう。というより、DECCAに作曲家というあたりが、驚きでもあり... で、タン・ドゥンのYouTubeシンフォニー・オーケストラの向こうを張って、ヴァーチャル・コーラスを打ち出したあたりが、大きなインパクトとなったか?メジャー・レーベルへの道が拓かれたか?そんな、ネット発のクラシックというのも、今後、じわりじわりと広がってゆくのかも... 何より、DECCAでは、どんな仕事ぶりを聴かせてくれるのだろうか、エリック...
なのだが、まずは、NAXOSから、来月、新譜(NAXOS/8.559677)がリリースされるとのこと。これもまた、楽しみ。旬な作曲家、ということなのだろうなぁ。
ところで、合唱が得意で、ニューエイジ的なテイストで、というスタイル、現代音楽で流行っているよなぁ。

クリスチャン・ヤルヴィに、エリック・ウィテカー。クラシックの世界も、新たな世代が、ますますシーンを牽引してゆくことになるのか... ヤニック・ネゼ・セガンが、フィラデルフィア管の音楽監督に就任(2012年)することが発表され。BBCフィルでは、ノセダの後任にファンホ・メナが決まり... 新たな名前を追うのに、ちょっと必死だったりするのだけれど、やっぱり新しい風というのは、新鮮!
さて、梅雨も明けないというのに、秋風?harmonia mundiが、秋冬のカタログを発表。さすがはフランスのレーベル、その展開の仕方がファッションの世界のよう。で、注目は、ヤーコプスの『魔笛』か...




タグ:映画
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