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禅、と、クラシック。 [selection]

何気に見つけたニュースが気になった。島原のお寺で、禅とクラシックのコラヴォレーション?!
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【6月6日 龍~なが 長崎新聞ホームページ】 座禅を組みながらクラシック音楽を楽しむ「禅と弦」が4日夜、南島原市口之津町の玉峰寺(中村知見住職)本堂であった。市民約200人が、薄暗い本堂で座禅を組んで心を落ち着かせながら、一流の演奏に聞き入った。
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驚きの組合せ!のようでいて、少し引いて「禅」と「クラシック」を見つめると、かなりありかも... と、思わせる両者の性格。一概には言えないものの、見つめるもののストイックさでは、共通する感覚があるのかもしれない。そして、そんな組合せに、刺激的なものを感じてしまう。クラシックのコンサートというものには、儀式めいた感覚が漂う。ある意味、それは「カルト」なのかもしれない。そこに、座禅で聴くクラシック。ともなれば、より、何か、深い境地に達せそうな... 音楽的にも、精神的にも... ちょっと、体験してみたくなる。

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ところで、「禅」と「クラシック」という組合せには、先駆者がいる。それがフランス...
"classique & zen"(naïve/V 5097)、"ESPRIT ZEN"(naïve/V 5171)という、2つのコンピレーション・アルバムをリリースしたnaïve。"classique zen" (EMI/2348652)に始まって、テーマ別にコンピレーション化... ヴァイオリン(EMI/6945562)、ピアノ(EMI/6284352)、歌モノ(EMI/6284432)と、"zen"をシリーズ展開中?なフランスEMI。フランスにおいて、「禅」と「クラシック」の組合せは、もはや、自然なことなのか?とはいうものの、どれほど「禅」に迫れているかは、微妙なところ。実態は、クラシックの名曲集を、"zen"という目新しいパッケージで包んで、気分を変えてみた... くらいなものなのかもしれない。あるいは、"zen"となると、売れるのか?
フランス語で"zen"は、「クール」に近い言葉として浸透しているらしい... 話しを、聞いたことがある。ちょっと、カッコいいものを見つけて、それって、ゼンじゃね?みたいな感じだろうか。和製英語に英語圏の人々はギョっとすることもあろうが、仏製日本語という新しいパターンに、えぇっ?!とか思いつつ、ちょっと嬉しいような、不思議な心地に。でもって、禅=カッコいい。というフランス人のリアクションに、感慨も。日本史を紐解けば、禅=カッコいい。は、間違いではないのかもしれない。鎌倉時代以降、「禅」は、日本文化の様々なシーンに大きな影響を与えているわけで... つまり、「禅」のスピリットが、かつてカッコよかったからこそのこと。ならば、カッコいいクラシックは、ゼンでも全然OKなのかも?しかし、"zen"と「禅」は違うはず...
なんて、思いから、"zen"ではなく、「禅」を「クラシック」で表現したならば... いや、そんなことは土台無理な話しかもしれない。ならば、「禅」に共鳴し得る「クラシック」をセレクションするならば... と、考えてみる。

まず思い浮かぶのは、ジョン・ケージ。禅を学んでいるだけに、その作品には、日本人のイメージと重なる「禅」が存在しているように思う。代表作にして、クラシック切っての奇作、「4分33秒」などは、まさに禅なる音楽のような気がする。あるいは、総音列音楽なんてのも、「禅」のイメージに近いような。音楽をストイックに、システマティックに再構成して。さらにはケージの影響も受けて、制御された偶然性にまで行き着けば、それはまるで、枯山水の庭のようにも思えてくる。また、座禅を組んで瞑想する... とあらば、ミニマル・ミュージックなんても、ありか?で、座禅を組んで聴いてみたいのは、やはりバッハ。フーガの技法や、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ、無伴奏チェロ組曲なんて、最高な気がしてしまう。

さて最後に、音のタイル張り舗道。的、禅アルバムを5つセレクション。いや、それって、無謀だよなぁ。

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後で、差替えるかも... いや、増えるかも?




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