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5月、メモリアル指数、上昇中... [overview]

メモリアルなタイトルが並んだ5月。
没後250年、ヘンデルのオルガン協奏曲に、完全版、オラトリオ『エジプトのイスラエル人』。そして、メンデルスゾーン版、『エジプトのイスラエル人』を聴いて、ヘンデルのみならず、生誕200年、メンデルスゾーンのメモリアルも祝ってしまう... そうそう、実は、没後60年だったリヒャルト・シュトラウス... と、後で気が付いたのだけれど、リヒャルト・シュトラウスの交響詩のアルバムも2つ聴いて、自身のメモリアル指数は、かなり上がる。いや、そういうものだけを、聴いていたわけではないのだけれど... メモリアルも、メモリアルでないものも、ざっと振り返って。5月に聴いた、10タイトルは...

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メモリアル指数は上がっても、メモリアルばかりではない5月...
まず印象に残ったのは、モネ劇場のユース合唱団の女の子たち、"ラ・コラリヌ"が歌う、フランク、ドリーブ、フォーレ、ピエルネの合唱作品集『ニンフたちと花々』。これは凄かった!いろいろな意味で... いや、大人の1枚というのか、何と言うのか、判断に困る... のだけれど、その危うげさが斬新!少年ならば珍しくもない"クラシック"において、少女で攻めてくるとは!また、そういう構図(「少女愛」より、圧倒的に「少年愛」な"クラシック"?って、かなーり、キワドイこと、語ってる?)を改めて見つめる機会にもなって、興味深くもあり("クラシック"ってば、複雑で、時として怪奇!)。
さて、気分を変えて、ライトに!ということで、"ライト・クラシック"の代名詞的作品、「マドンナの宝石」を収録したノセダ+BBCフィルによるヴォルフ・フェラーリのアルバム。"クラシック"について、音楽史について、改めて見つめ直す機会を与えてくれる、なかなか興味深い1枚で... 「クラシック」と「ライト・クラシック」、なんとも微妙な関係性を、ノセダ+BBCフィルの、思いの外、秀逸な演奏が、ぼやかして、ヴォルフ・フェラーリを異次元のサウンドとして響かせる。それは、まったくおもしろい体験!で、「マドンナの宝石」... あー、このメロディねー、と、なる。間違いなく、どこかのBGMで聴いていた... ウーン、まさに「ライト・クラシック」!
そして、5月、最も印象に残ったタイトルは?
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まず、ヴェラー+ベルギー国立管のリヒャルト・シュトラウス、交響詩「英雄の生涯」!ヴェラー+ベルギー国立管というコンビは、独特なテイストを持っている... とは思っていたけれど、オーケストラ作品の定番、「英雄の生涯」を聴いて、それが明確になったような... ガンガンに鳴らして、パッションで突っ走るでもなく、かと言って解析的(現代的?)に、クールに仕上げてくるでもなく、この独特な感覚、ベルギー?なのかも... どこか、アンソールや、マグリットといった、個性際立つベルギーの絵画にも通じるような彼らのセンスに、はまってしまう。で、繰り返し聴いてしまう。で、この音の多い作品を、繰り返し聴いて、疲れないなんて、想像もしていなかった。恐るべし、ヴェラー+ベルギー国立管!
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さて、もうひとつ、忘れてはいけないのが、ダブル・メモリアル!マックス+ライニッシェ・カントライ(コーラス)+ダス・クライネ・コンツェルト(ピリオド・オーケストラ)による、メンデルスゾーン版の、ヘンデル、オラトリオ『エジプトのイスラエル人』。取り上げられたヴァージョンの興味深さもさることながら、合唱、演奏がすばらしく... バロックをロマンティックに翻案したという、微妙な時代感を、"ピリオド"で表現する器用さは、さすがマックス!だからこそ、このヴァージョンを取り上げる意義が、より際立っていて、ますますおもしろく。2009年、メモリアルにおける、最も幸福なアルバムになりそうな予感。
と、5月を振り返ったわけだけれど、まだ、少しに気になったことがありまして... なんとなくだけれど、近頃、シュニトケが、また見直されている?ような。リュビツカヤの弾く、シュニトケ、ピアノ作品集も、そのひとつだけれど、じわりじわり、リリースが増えているような印象も。ECMから未完の9番の交響曲を補筆完成させたアルバム(ECM NEW SERIES/476 6994)がリリースされたり、にわかに、シュニトケの動向が気になる。なんて、思っていたら、アルフレード・シュニトケ(1934-98)、2009年は、生誕75年でした。それにしても、64歳で亡くなるとは、若過ぎる。
さて、何とも聴き易い?アンスネスによる、"ライト"な現代ピアノ作品集。その聴き易さに、ちょっと拍子抜け?このピアニストのクールなイメージから、ガツンと"ゲンダイオンガク"を聴けると期待していたのだが... 意外にも、現代モノは、このアルバムが初めてだったと、後で知る。で、自身の中にあった(まことに勝手な... )アンスネス像を微調整... それから、もうひとり、ピアニスト... こちらは名前を微調整...
絶妙な"NACHTSTÜCKE"を聴かせてくれたシュフ。これまで、シュッフという読みだったけれど、小さな「ッ」が取れて、シュフになっている?!って、主夫?じゃなくて... 海外の人の名前を、どうカタカナで表記するかは、なかなか難しい。シュフのように、ルーマニアの生まれだけれど、ドイツ系... みたいな、複雑なナショナリティもあったりで... ま、とにかく、このblogにあった「シュッフ」を、「シュフ」に書き直す。




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