SSブログ

ハイドンの「朝」、「昼」、「晩」。 [2020]

ACC26501.jpg
18世紀、古典主義、というと、どこか均質なイメージがある。いや、ぶっちゃけ金太郎飴っぽい。というのも、古典美を追求するその性格、追及して生まれる端正さが、金太郎飴っぽさにつながってしまうのかもしれない。が、18世紀、古典主義、丁寧に聴いてみれば、金太郎に思えていた顔にも、間違いなくヴァラエティが見出せる。イタリアの明朗さ、パリの花やぎ、ロンドンのインターナショナル性、マンハイム楽派のマッシヴさ、そして、ウィーン古典派... お馴染みモーツァルトの音楽には、故郷、ザルツブルクの、アルプスの麓ならではの清々しさが感じられて、"交響曲の父"、ハイドンには、長らく仕えたエステルハージ侯爵家の本拠地、ハンガリーのローカル性、田舎っぽさが漂う?なんて、言ったら叱られそうなのだけど、この中央から外れた場所こそ、ハイドンの音楽に顔を与えた場所。ハンガリーという地を意識して、"交響曲の父"の音楽を聴けば、また違った風景が見えてくるのかもしれない。
ということで、ジェルジ・ヴァシェギ率いるハンガリーのピリオド・オーケストラ、オルフェオ管弦楽団による新シリーズ、"Esterházy Music Collection"に注目!その第1弾、ハイドンがエステルハージ侯爵家にやって来た頃の交響曲、「朝」、「昼」、「晩」(ACCENT/AC 26501)を聴く。

続きを読む...


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。