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物理楽。 [miscellany]

まったく、こうも気分を高揚させてくれるとは!梅雨だなんだで、沈んでなどいられなくなる、南アフリカからの夢のようなニュース!そして、遠く、地球の反対側で戦っているニッポン"チーム"に、ただただ、ありがとう!で、昨日は一日中、頭の中で『アイーダ』の凱旋シーンがリフレイン。睡眠不足で体調不良気味?だけれど、変にテンションの高めの一日を味わう。それまでとは違う次元にいるような、そんな錯覚に陥りそうなほど...
さて、ふらりと図書館へ... 返さなきゃいけない本があったからなのだけれど... ついでに、パラパラっと『レコード芸術』を立ち読み。すると、この前、触れた、エクトル・パラ+リサ・ランドールによるプロジェクティヴ・オペラ"Hypermusic Prologue"(KAIROS/0013042 KAI)についての評を発見(海外盤視聴記にて... )。もう出てるんだ?!と、ちょっと感心しつつ、気になっていた、その中身についての情報をキャッチ。どうも、ランドール教授の私小説的オペラ?で、もちろん次元を越えてゆくことになるみたい... って、やっぱり気になる。
図書館から帰宅後、何となしに"GRAMOPHONE"(レーベルでなく雑誌... )のサイトを覗いたら、フィリップ・グラスの最新作についての情報を見つけてビックリ!こっちも物理学者じゃん...

宇宙の謎を「ひも」で解き明かす、天才、物理学者、ブライアン・グリーン... 以前、NHKで、グリーン教授による宇宙についての、おもしろいシリーズをやっていて、毎回、ワクワクしながら見ていた。超ひも理論... などなど、難解なあたりを、凡人でも興味が持てるほどに噛み砕いて、グリーン教授のソフトな語り口もありつつ、楽しませてくれた(問題は、どれほど理解できていたか... なのだけれど... )。
そんな、より多くの人々に語り掛けることを欠かさないグリーン教授が、こどもたちに向けて書いた宇宙についての物語、『時の果てのイカロス』を、グリーン教授と、脚本家、デイヴィッド・ヘンリー・ホアンが台本にし、フィリップ・グラスが作曲。さらに現代美術系の映像作家ユニット、Al and Alが映像を付けて... という、豪華コラヴォレーション、"Icarus at the Edge of Time"。なんと、ニューヨークで開かれたワールド・サイエンス・フェスティバルで初演(今月6日)されたというから、おもしろい!
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で、グリーン教授によるストーリーは... ギリシア神話のイカロスの物語をモチーフに、ブラックホールに惹き寄せられてしまう少年を描き... そこから、宇宙の謎の一端を展開してゆく?そんな感じのよう。で、Al and Alが創り出したヴィジュアルが、クール!グラスと言えば、カッツィ三部作を始め、何かとおもしろい映像(映画音楽とはまた別に... 3Dなんかもあったり... )とのコラヴォレーション作品があるだけに、音楽のみならず、ヴィジュアルもかなり気になるところ。で、ニューヨークでの世界初演に続いて、来月のロンドン初演では、マリン・オールソップの指揮、ロンドン・フィルによる演奏というから、またゴージャス!そんなオーケストラ・サウンドに導かれて、ブラックホールを訪ねようとは、何と刺激的な!
それにしても、フィリップ・グラス+ブライアン・グリーンによる"Icarus at the Edge of Time"。何気に、エクトル・パラ+リサ・ランドールに対抗している?というより、近頃、物理学者と音楽は、相性が良いのか?これまでにない組合せが、何とも興味深い。そして、クラシック(この場合、現代音楽だけれども... )が描く世界は、新しい次元に突入?いや、こういう「近未来」なテーマ、物語に成り得るのか?というような科学的要素とのコラヴォレーションは、これから、増えていきそうな、そんな予感も。




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