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ムジカ・ムンダーナ。 [miscellany]

さて、とうとう梅雨入り。心なしか、気分もそんな空模様を映して、グレー... で、何となしに音楽を聴くのも鬱陶しくなる。ような。いやな季節... いや、単に自分自身が疲れているだけか?そういや、最近、つまらんこと書いているよなぁ。なんて、ふと思う。てか、それは元からか... というあたりはともかく、どうも音楽が、すーっと身体に入ってこないような、そんな感覚がある今日この頃。それって、普段、音楽を聴き過ぎている反動?時折、そういう症状がやって来るのだけれど、耳が鬱にでもなっているのだろうか?そんな時は、クラシックというジャンルから離れてみると、効果覿面だったリ... で、クラシックというのは、やっぱりヘヴィーなのかも。と、振り返る。
ということで、話しは音楽を離れて、地球を離れて、宇宙へ?

小惑星探査機「はやぶさ」が帰還した。けして派手な帰還ではなかったけれど、話しを聞けば聞くほど、その航海のただならなさに感服させられる。いや、感銘すら受けてしまう。地球から遠く遠く、小惑星イトカワへと旅した「はやぶさ」。困難なミッション、試練の連続... それでも還って来た!が、最後は流れ星に... 身を呈して、イトカワのほこりが入っているかもしれないカプセルを送り届けたわけだ。無人の探査機とはいえ、その健気さに、何だか、切なくなってしまう。こうした健気さが、宇宙の謎の一端を紐解く鍵となるのか?いや、なって欲しいよなぁ。ほんのわずかながらでも、イトカワのほこりが入っていて欲しいよなぁ。
でもって、ここらで、音楽の話しに帰還。
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近頃、気になるアルバムがある。スペインの作曲家、エクトル・パラ(b.1976)の"Hypermusic Prologue"(KIROS/0013042 KAI)。ハイパーミュージック?何とも刺激的なネーミングなのだけれど、これがまた、ランドール教授の台本によるオペラというから興味を掻き立てられる。
宇宙の謎を数式で解き明かす驚異の物理学者... リサ・ランドール。高校時代、物理なんて、もー、どうにもならないほどレッドな、ダメダメ生徒だったけれど、彼女の話しは、何かワクワクさせられる(とはいえ、ついていけてないのだけれど... )。「5次元宇宙」なんて話しが出てくれば、もうサイケデリック!『天地創造』なんて語っている場合でない。そこに来ての教授の描くオペラとは?いや、オペラというフィールドに来るとは驚きだった。
宇宙を解き明かす最先端にいる人物が、ガリレオのいた時代(ルネサンス末から初期バロック... )に発明されたスタイルで表現する。そのあたり、かなり興味深い。いや、これこそが、線、面、立体、そして時空を越えての5次元的選択?もちろん、オペラと言っても古色蒼然としたものではなく、IRCAM育ちのパラの作曲だけに、エレクトロニカルなサウンドも取り込んでのオペラのようだけれど。どんなものに仕上がっているのか、気になる。また、場(シーン)にあたるものを、"plane(「次元」という訳でいいのだよね?)"と表現しているあたり、刺激的。
中世の人々は、宇宙の調和を音楽として見なしていたらしい... ムジカ・ムンダーナ、宇宙の音楽。ならば、ランドール教授がオペラの台本を手掛けることも、音楽として、とてもナチュラルなことなのかもしれない。となると、「はやぶさ」の音楽も生まれたなら、おもしろいのかも。




タグ:現代
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