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そして、2011年へ... [miscellany]

さて、今年、最後の更新... ということで、2010年、どんな年だったろうか?
何となく、掴みどころのない年?そんな印象を受ける。日本も、世界も、やらねばならないことは山積!しかし、その山を前に、みんな言いたい放題、やりたい放題で、方向が定まらない1年。何をどうしたいのかよくわからないまま、ただただ流動的な1年。そういう1年を振り返ると、虚しくなるばかり...
一方で、クラシックはどうだったろう?低迷する経済、緊縮財政で、風前のともしび?ショッピング・モールで署名活動を始めたオーケストラのトピックを取り上げて。"国際生物多様性年"の一環で、ウィーン国立歌劇場が養蜂を始めたというトピックには、21世紀、クラシックこそ絶滅危惧種だよな... 訴えるべきは、音楽ジャンルの多様性じゃない?なんて、皮肉も言いたくなる2010年。

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終末論。 [miscellany]

この前もらったのに、帰りの電車が手持無沙汰なので、また"intoxicate"(タワーレコードのフリー・マガジン... )をもらってしまう。で、また読む... そうした中で、何気に興味を持ったのが、ジョン・アダムズのインタビュー、その最後に語られていた新作の話し。何でも、ドゥダメルの指揮で、2012年に初演されるオラトリオを予定しているのだとか。台本は、いつもながらピーター・セラーズで、『エル・ニーニョ』(キリストの降誕を現代社会と重ねて描く... )のような内容とのこと... となると、もしや「2012年」的な話題を扱うのか?!
2012年って、どーなるんだろーねー。って、どーにもならんのだろうけれど、ふと世界を見渡すと、もうどーにもならんような状態がそこかしこに見て取れて、すでに破綻の兆しが... という、ゼロ年代を経ての、21世紀、今日この頃に、多少、トンデモな色合いも乗せつつ、機会音楽?としての「2012年」なオラトリオが誕生したら、かなりおもしろそう。なんて、つい妄想... いや、ジョン・アダムズ+ピーター・セラーズは、どんな作品に仕上げてくるのだろうか?ま、大なり小なり政治的?で、今から、興味津々。

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5年後のクラシックの行方は? [miscellany]

ショパンの生誕200年、記念すべきショパン・コンクールの優勝者が決まった!が、日本での報道は、今一、盛り上がらない?ような気がする... のは、日本勢が入賞圏内にいなかったからか?けど、記念すべき... だぞ?!と、多少、焦るものあり。いや、ショパンはさほど好きな作曲家でもないし、クラシックにおけるコンクールの位置付けなんてのは、ますます微妙になりつつあるわけだけれど、ショパンのメモリアルのショパン・コンクール、ニッポン人はショパンが好き... ということで、もう少し話題にしても良いような... で、今一、盛り上がらない?あたりに、クラシックというジャンルの弱体化を、見るようでして。やっぱ、寂しい。よなぁ。
さて、優勝者、ユリアナ・アヴディエヴァ。アルゲリッチ以来、45年ぶりの女性優勝者とのこと...

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クラシック、ラヴズ・ポップス。 [miscellany]

Deutsche Grammophon、特に、そのピリオド・ライン、ARCHIVで活躍した、もはや大御所、アンネ・ソフィー・フォン・オッター(メッゾ・ソプラノ)がnaïveに移る。と聞いた時は、すでにnaïveに移っているミンコフスキらとともに、再び、ピリオドのフィールドで興味深い作品などを聴かせてくれるのかな?VIVALDI EDITIONなど、ピリオドの雄として存在感を示すレーベルだけに、期待してみたのだけれど... naïve移籍、第1弾は、ブラッド・メルドーとのコラヴォレーション、クラシックのフィールドから外れての"Love Songs"(naïve/V 5241)。
コステロとのコラヴォレーション(Deutsche Grammophon/469530)、そしてABBAのカヴァー(Deutsche Grammophon/4775901)と、フレキシブルなセンスを見せてきたフォン・オッターだけに、驚くことではないのだけれど、メッゾ・ソプラノの大御所が、コンスタントにジャンルを越境するということが、興味深く... ふと、見渡せば、フォン・オッターに限らず、近頃、そういう動き、目立ってきているような...

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ノスタルジーに浮かぶ、20世紀... [miscellany]

シャネルとストラヴィンスキーの映画が公開されると聞いて、早く公開されればいいのに!なんて、思っていたのは昨年の秋だったか... が、ハっと気が付いたら、もう公開が終わっていて、愕然としたのは、今年、正月も過ぎて少し経った頃... 楽しみにしていた分、かなりのショックを受けたのだけれど、とうとう、その映画『シャネル&ストラヴィンスキー』を見る。って、いつもながらwowowにて... で、もう3日前から録画予約、準備万端で臨んでの、シャネルとストラヴィンスキーの物語。バレエ・リュスという接点は知っていたけれど、20世紀、近代を代表するアーティスト、2人の親密ぶりは、初耳で、かなり新鮮。で、革命児、2人の相克(とか、言ってしまっていいのか?)のドラマに、ついつい惹き込まれる。

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タグ:20世紀 映画
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ショッピング・モール。で、考える... [miscellany]

今に始まったことではないのだけれど、そういうニュースが出てくると、何とも息苦しい感じがする。
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【9月21日 日本経済新聞 Web刊】 タキシード姿の楽団員たちが奏でる優雅な音楽――。そんな華やかなイメージの陰で、地方のオーケストラが資金不足にあえいでいる。運営を支える"命綱"の補助金が国の事業仕分けや自治体の財政難で相次いで削減されているのが原因で、関係者は「このままでは地方楽団が消える」と危機感を強める。
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まず削るべきは、芸術予算... オーケストラなんてものは、仕分けする格好の材料...
という、世の中の世知辛さに、嗚呼、ニッポンの文化レベルは、なんて低いんだ!と、嘆くことは簡単だ。そして、今まで、当たり前のようにそうしてきたわけだが、ちょっと視点を変えたならば、どうだろう?例えば... あぁ、そっかー、クラシック・ファンって、社会のお荷物なのね。なんて、考えてみると、ちょっと凹む。って、自虐的過ぎる?かもしれないけれど... クラシックが好き!で、クラシックをもっともっと楽しみたい!ということは、様々な支援無しでは無理という現実、どう考えます?

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グラバー邸に龍馬。 [miscellany]

この間、NHKの大河ドラマ、『龍馬伝』を見ていたら、グラバー邸のパーティーで、ロッシーニ(だったと思う... )が流れていた。で、へぇ~ ロッシーニなんだぁ... と、ドラマそっちのけで興味深く思う。西洋風を演出するなら無難にモーツァルト、あるいはウィンナー・ワルツあたりが定番かと思っていたけれど、ロッシーニを持ってきたNHK。龍馬がグラバーを訪ねていた頃、西欧の流行りとして、長崎でも流れていた音楽は、ロッシーニだったかも... ということ?時代考証に余念の無い(はず... )大河ドラマだけに、その同時代感覚に刺激を受けてしまった。
坂本龍馬が生きていた頃のクラシックって、どんな感じだったのだろう?
ヨーロッパの歴史の流れの中でクラシックを捉えても、日本の歴史とリンクさせるなんてことは、ほとんどない。ま、リンクしようがないほど、ヨーロッパと日本は遠かったわけだけれど。しかし、龍馬がグラバー邸を訪ねる... というシーンでロッシーニを聴けば、リンクして見えてくるクラシック像というのも、あるように感じる。

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夏バテ、クラシックばて... の果てに。 [miscellany]

まったく、暑い日が続きます。となると、夏バテ気味。
で、バテてるのは身体だけでなく、頭もバテてるのか?最近、あんまりおもしろいこと、書いてないよなぁ。いや、最近... ばかりじゃないか。梅雨に入ったあたりから、あれやこれやと忙しなく、余裕を以って書けていない。どころか、音楽を聴く余裕すらなくなりつつあるのかも。時間的に... ばかりでなく、気分的にも... なんて、振り返ってみれば、プチ鬱?やだなー、そーゆーの。そうした中、ふと見つけたトピック...
『ツレがうつになりまして。』から、クラシックのコンピレーション・アルバムが誕生?『ツレうつクラシック』(コロムビアミュージックエンタテインメント/COCQ 84836)なるアルバムがリリースされるとのこと。

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トロイからカルタゴへ... バルトからカリフォルニアへ... [miscellany]

この前、新聞だったか、何かに、来年のマリンスキー劇場の来日公演についてのお知らせ?のようなものを見つける。特別コンサートとして、ベルリオーズのオペラ『トロイの人々』全曲を、コンサート形式で取り上げるのだとか... いゃぁー、ゲルギエフ、なんとチャレンジングな!と驚きつつ、もうひとつ驚いたのが、その『トロイの人々』、日本初演とのこと... 『トロイの人々』は、2部構成。トロイの陥落と、その後日談、ディドーとエネアスの物語からなるのだけれど、簡単に言ってしまえば二本立て... つまり、とてつもなく長大な作品。けして、ちょいちょい上演されるような作品ではないけれど、ベルリオーズにとっては、間違いなく重要な作品。そうした作品が、日本で未だ初演されていなかったことに驚きつつ、ガッカリもしてみたり。

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クララが... マニアックにグラマラス? [miscellany]

録画しておいた、映画『クララ・シューマン 愛の協奏曲』を見る。が、シューマンの生誕200年のメモリアルだけに、妙に期待してしまったのがまずかったか、見終わって、ズッこけてしまった。えっ、えーっ、こんなんで、ええのんかいなぁ?!と... シューマン、そして、クララ、で、ブラームスという、音楽史上、最も魅力的なトライアングルを取り上げながら、どうして、こうも、盛り上がりに欠けるのだろう?
クラシック関連の伝記映画は、いろいろある。が、それらを振り返って、満足できる作品は何本あっただろうか?ふと、そんな思いが頭を過る『クララ... 』。意外と少なかったかもしれない。作品そのものを聴いて、様々な逸話を聞いてきて、イメージがそれぞれの中で固まっているところに見る映画... となると、満足を得る作品に出会うことは難しいのか?そんなクラシック・ファンを相手にする作り手にとっても、伝記映画はハードルが高くなるのかもしれない。それにしても、マルティナ・ケデックのクララ・シューマンは、なんか、こう、イヤラシイ?てか、マニマックにグラマラス?そんなテイストがドイツ映画っぽく、ある意味、スキャンダラスだったかも。

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タグ:映画
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