SSブログ

モソロフ、鉄工場、だけじゃない... [2015]

C5241.jpg
音楽史におけるソヴィエトの存在を振り返ると、それは、まさに"冬"だったなと... 2019年、「表現の不自由」で、お祭り騒ぎができた、一面のお花畑、ニッポンの春からしたら、本当の意味で背筋が寒くなる。不自由、云々の騒ぎでなく、表現の自由が無い世界... クリエイターたちの創意が否定されるなんて、はっきり言って、想像が付かない。しかし、驚くべきは、そうした中にあっても、様々な作品が生み出されていた事実。抑圧下にありながら、クリエイターたちは、強かに、逞しく、自らの表現を模索した。ある意味、抑圧下だったからこそ、到達できた境地もあったように思う。ソヴィエトが崩壊する前後の室内交響曲から、ソヴィエトの停滞期の交響曲、"雪融け"の時代の交響曲を聴いて来て、そんな風に強く思う。冬には冬の力強さ、美しさが存在するように... が、忘れてならない、ソヴィエトにも春は存在した!そもそも、ロシア革命(1917)により、旧来の伝統が打ち壊されて、クリエイターたちは、まったく新しい表現を炸裂させていた!そう、ロシア・アヴァンギャルド...
ということで、ロシア・アヴァンギャルドの申し子、モソロフに注目!ヨハネス・カリツケの指揮、ベルリン放送交響楽団の演奏で、代表作、「鉄工場」に、シュテッフェン・シュライヤーマッハーのピアノで、ピアノ協奏曲(CAPRICCIO/C 5241)などを聴く。

続きを読む...


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。