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シベリウス、1番、未純化な状態が生む情念の交響曲。 [2019]

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この間、『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(花田菜々子著)という本を読む。「出会い系」という響きが、なかなかスパイシーなのだけれど、そういうスパイシーさとは裏腹に、斜陽産業、"本"業界で、苦闘し、疲弊して行く、ヴィレヴァン店長、菜々子さんが、出会い系サイトで、70人と実際に会って、その人に合いそうな本をすすめまくって、再び"本"への愛を再確認して行くという、思いの外、実道な物語(いや、実録モノ... )。いや、"本"の話しのようで、実は、現代社会に横たわる断絶を、勇気を持って乗り越えて、人と人とのつながりを再構築していくことこそがテーマなのかも... でもって、菜々子さんの人とのつながりが再構築されて、再び、"本"の存在は輝き出し、何か未来に明るさが見えて来るのだよね。そして、いろいろ考えさせられました。これが、"本"ではなく、"クラシック"だったら... 何ができるだろう?
とりあえずは、目の前の事をやる!ということで、前回に続き、若きマエストロを取り上げます。フィンランドの俊英、サントゥ・マティアス・ロウヴァリ(b.1985)率いる、イェーテボリ交響楽団の演奏で、シベリウスの1番の交響曲(Alpha/Alpha 440)を聴く。

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