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ボルトニャンスキー、教会コンチェルト。 [before 2005]

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20世紀末から21世紀初頭に掛けて、クラシックは、癒し系として持て囃されておりました。いやいやいや、癒しばかりじゃないから。『春の祭典』とかもあるから。なんて、ツッコミを入れずにはいられなかった、あの頃... 「癒し系」なる括りが、どうにも安っぽく感じられて、クラシックを甘く見んな、ボケェ... みたいに、やさぐれておりました。が、今、あの頃の情景を振り返ってみると、なかなかおもしろかったのではないかと、違った見方ができるような気がする。何だか気難しいクラシックが、お手軽なヒーリング・ミュージックとして再ブレイクを果たしたわけです。これって、ある意味、殻を破ったと言えるのでは?「癒し系」なるレッテル貼りの良し悪しは一先ず置いといて、アカデミズムの内で語られないクラシックというのは、なかなか新鮮だったのかもしれない。けど、「癒し系」として紹介されるクラシックって、生温い気がするのだよね。なんか、そういうあたり、不満(「癒し系」拒否反応なあの頃から一周回ってのこの境地!)。そこで、今、改めて、クラシックの癒しを探ってみたいなと... 秋バテ、2018年バテを癒し、浄化するために... 前回、ゴルトベルク変奏曲に続いての、ロシアの聖歌。
ロシアの伝統に、イタリア仕込みの西欧のスタイルを融合させた異色のウクライナ出身の作曲家、ボルトニャンスキー... ヴァレリー・ポリャンスキー率いる、ロシア国立シンフォニック・カペラによる、ボルトニャンスキーの教会コンチェルトのシリーズから、35の教会コンチェルト集の最後、30番から35番を取り上げるVol.5(CHANDOS/CHAN 9956)を聴く。

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