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さようなら、2013年。 [overview]

さて、2013年、最後の更新となりました。
何だかよくわからない内に1年が終わってしまったような... そんな、当blogの2013年は、新譜を追うことをストップ(本当は、追いたい!)、2005年のリリースを聴き直して、その後で、2013年のメモリアルをいろいろ見つめ、『春祭』初演100周年を入口に、50年単位で1713年まで遡り、そこから半世紀を目安に時代を下って... ま、苦し紛れな展開ではあったのだけれど、改めて、様々な時代の音楽を、その時代を意識しながら聴き直す。で、おもしろかった!新たな視界が開け、クラシックに、今、改めてワクワクさせられた。何より、音楽史の蓄積に、深く感じ入るばかり... やっぱり、音楽って凄いなと、感動。それから、音楽に感謝(意外と、この感覚、持てないものだよね... )。って、この年の瀬、何か、独り、変に盛り上がっていた?かも...
ということで、そんな思いを新たにした、今年の後半に聴いた45タイトルを、ざっと振り返って、2013年を締め括りつつ、2014年のメモリアルをチェック!

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という45タイトル。振り返ってみると、何か、凄く、充実していたように思えてくる。で、まず生誕200年のヴェルディとワーグナー、それから没後200年のグレトリ、没後50年のプーランクとヒンデミット、そして、生誕100年のブリテンと、少し古くなった旧譜も含めて(こういう幅が、これまでの当blogには無かったことだったので... )、いろいろ聴いてみて、もの凄く新鮮な思いがして。特に、ヴェルディとワーグナー、当blogではあまり取り上げて来なかっただけに、改めて向き合う19世紀、オペラの二大巨頭に、大いに魅了されてしまう。
そこから、初演100年のフォーレのオペラ『ペネロープ』を聴いて、初演300年のヘンデルのオペラ『テーゼオ』まで音楽史を遡り、また時代を下り... ちょうど過渡期にあたる年代を見つめて来たのだけれど、過渡期の多様さに目を見張る!バロック、その反発としてのギャラント、多感主義、その進化系である古典主義が混在する1760年代、古典主義からロマン主義への移行というだけでない、よくよく見つめると新旧が入れ替わるようでもある刺激的な1810年代は、本当におもしろかった。そして、音楽史上、最も多様さを誇ったであろう1910年代!『春祭』からロマン主義まで、刺激的であり、また美しく、凄い時代だったなとつくづく...
さて、そうした過渡期を見つめてみて、クラシックの核とも言える「ロマン主義」がどこからやって来たのかが気になる。もちろん、19世紀を象徴するムーヴメントではあるのだけれど、その萌芽は1760年代に見受けられるようで(疾風怒濤とか?)、古典派全盛前夜の、ロマン主義の胎動に、刺激的なものを感じた。また、そのロマン主義に引導を渡す近代音楽の源流は何処に?ドビュッシーが、ワーグナーよりも先にムソルグスキーの影響を受けていたということが、とても気になり、『春祭』以後、押し寄せるロシア・アヴァンギャルドの波とも重なり、フランスにおける近代音楽というのは、ロシアと共鳴していたようで興味深い。そして、その"ロシア"という、恐るべき個性!チャイコフスキーの最初の交響曲から半世紀で、『春祭』に至った爆発的な進化の原動力は何だったのだろう?いろいろ調べてみたくなってしまう。いや、それだけ、音楽史というのは深いのだなと、感じ入る。

それと、大好きなタイトルを取り上げることができた喜びも... ルイジの『ジェルサレム』マゼールのワーグナーハーディングの『ねじの回転』デイヴィスの『トロイアの人々』カイザーのオペラ『クロイソス』ベルリン古楽アカデミーのテレマンゴセックのレクイエムハノーヴァー・バンドのロッシーニの序曲集ミンコフスキの『美しきエレーヌ』ゲルギエフの『春祭』クイケン家のドビュッシーの室内楽作品集レヴァインとベルリン・フィルによるシベリウス... それらを改めてじっくりと聴いての新たな発見もあり、ワクワクさせられる。いや、クラシックもまだまだワクワクさせてくれるじゃないかと、ちょっと惚れ直してみたり。当blogにとっての2013年は、新譜を追うのをストップして、もう一度、クラシックの足下を見つめる1年だったかなと、得るものは大きかったなと、振り返る。けど、やっぱり新譜を追いたい!今も活きるクラシックを、ささやかながらであっても応援したい!という思いを強くする1年でもありました。さて、来年はどーしよう。で、頭を抱える。

ということで、2014年!
さらりと、メモリアルの作曲家をチェックしてみるのだけれど... まずは、2014年のクラシックの顔となるか?リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の生誕150年!ピリオド・オーケストラで、その交響詩を聴いてみたいなァ。なんて、淡く期待しつつ、より聴いてみたいのは、没後150年のマイアベーア(1791-1864)... このグランド・オペラの巨匠の、大時代的な音楽に溺れてみたい!ベルリオーズの『トロイアの人々』とかを聴いてしまうと、フランスのグランド・オペラの時代に、大いに魅力を感じてしまって...
さて、時代を遡って、生誕300年、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-88)と、グルック(1714-87)が楽しみ!バロックでもなく古典主義とも違う、彼らの独特な個性がクローズ・アップされることを期待しつつ... もうひとり、ナポリ楽派の改革者、ヨンメッリ(1714-74)にも光が当てられたならなァ。それにしても、1714年、カール・フィリップ・エマヌエル、グルック、ヨンメッリが同じ年に生まれているとは、実に興味深い。
そこから、50年、下りまして、没後250年、ラモー(1683-1764)、ルクレール(1697-1764)、ロカテッリ(1695-1764)もまた楽しみ。バロック爛熟期の、次の時代を予感させるその音楽は、バロックの定番とはまた一味違う魅力を放っていて... メモリアルを機会に、いろいろ聴いてみたいなと。で、また時代を遡り、ドイツ・バロックの花が咲き出そうという頃、生誕400年、トゥンダー(1614-67)も気になるのだけれど、マイナー過ぎるか?けど、素敵なのだよなァ。何か、リリースがあったらいいなァ。と、淡く期待しつつ...
そんな2014年のメモリアル、意外に盛りだくさん?で、こうしたメモリアルの作曲家を、年明けて、取り上げることができたらと考えております。

それでは、このあたりで... よいお年を!




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