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映画とクラシック。砂とオペラ。 [miscellany]

春一番は吹いたはず... だけれど寒い!
冬から春へ、というのは、そんなものだろう。が、この揺れ戻し、結構、キツかったり。で、着る服、寝る布団、暖房の温度、諸々、冬仕様?春支度?と、右往左往する今日この頃。季節の変わり目というのは、何とももどかしい。そして、季節に限らず、変わり目というのは、大なり小なり波立って、気分がざわつくような。
ジェイムズ・レヴァインがボストン響のポストを降りるとのこと... ここのところ、怪我やら何やらで、体調もすぐれなかったようだけれど、METはどうするのだろう?そうして、クラシック・シーンにも世代交代の波か?ウェルザー・メストがウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートを指揮した!と、世代交代を熱烈歓迎する一方で、クラシックを聴き始めた頃からのお馴染みのマエストロたちが、第一線を退きつつある状況には寂しさがある。
普遍性を謳うクラシックにもまた季節はあって、季節は巡って、それぞれの季節のすばらしさがあって... とかく前進することが忌避されがちな保守的なクラシックではあるけれど、前進を続けての蓄積こそがクラシックであって。ゼロ年代を経て、10年代というまた新たな季節が巡って来ている。そんなクラシック・シーンを、興味の赴くままに、多角度から見つめてゆく[miscellany]、再始動です。

ということで、気になっている話題を、いくつか... まず、iPhoneのアプリ、『映画はクラシックだ!』。wowowとNAXOSによるコラヴォレーションで、wowowが放映した映画に流れるクラシックを、NAXOSの音源でいろいろ聴けてしまうアプリ、とのこと。近頃、メディアは、いろいろとつながってしまって、もう追い付けない!と、白旗を上げたくなってしまうのだが。このコラヴォレーションのニュースには、ちょっと目が覚める思い...
保守的なクラシックであっても、21世紀的な聴かれ方がいろいろ登場している昨今、ネットのラジオや、ダウンロードなど、どんどん広がっている。ならば、録音の世界の収縮っぷりを嘆くばかりでは能が無い。新たなメディアに乗っかって、その先に広がるクラシック像というものは、どんなものになるのだろう。恐ろしくもありつつだけど、ワクワクさせられる。孤高のジャンル、クラシックから、新しいメディアの力を借りて、様々な方面につながることのできるクラシックが、これからの鍵になってゆくのか?次は何とつながる?

ところで、気になる映画が公開される... ショパン、生誕200年の余韻をそのままに、イェジ・アントチャクによる『ショパン、愛と悲しみの旋律』。ヤーヌシュ・オレイニャチク、横山幸雄、エマニュエル・アックスという手堅いピアニスト陣による演奏もあって、聴くのも楽しみ。なのだが、なぜに、ショパン、生誕200年の昨年に公開しなかったのか?一方、マーラーの没後100年にきっちり合わせての、今年、公開予定なのが、パーシー・アドロンによる『マーラー、君に捧げるアダージョ』。ショパンを巡る群像も見応え十分だろうが、マーラーを巡る群像は、さらに幅広く複雑?映画として描き甲斐のあるもの... そのあたりを、あの『バグダッド・カフェ』の監督が、どう描いてくるのか、なり気になるところ。で、こちらは、サロネン+スウェーデン放送響による演奏。そのあたりも楽しみ!

さて、野外オペラというと、海外のゴージャスな観光オペラ... のイメージが強いのだけれど、どうやら日本でもプロジェクトが動いている?というのが、鳥取砂丘でオペラを上演してしまおうという砂オペ
鳥取砂丘で歌うって、水森かおりじゃなくて... オペラというあたりが、凄い!その発想、ちょっと日本人離れしているような。いや、こういう壮大なプロジェクト、よくぞ思い付いてくれました!湖上のブレゲンツの向こうを張って、砂上の鳥取?みたいなポジションを築けたら、日本のオペラ界そのものに刺激になりそう。それにしても、砂とオペラの組合せ、かなりロマンティック... 壮大な演目がただならず絵になりそうな予感。なのだが、最初に取り上げられる演目は、レオンカヴァッロの『道化師』なのだとか。
砂上でヴェリズモ?は、ちょっとミスマッチな気がする。折角の大自然、そのスケール感を活かした演目を選べなかったのだろうか?で、砂上となると、やっぱり『アイーダ』が見たいよなぁ。『サロメ』なんかもいいかも。と来れば、『サムソンとデリラ』か... 砂=中近東っていうイメージが、あまりに短絡的かもしれないけれど、ばっちりはまりそう。で、はまったプロダクションを見てみたい!




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