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コンサートホールができるまで... [miscellany]

事業仕分け、第2弾が始まる... で、思いっきりやっちゃってください!
というニュースを、何かと聞くわけだが、芸術関連(今回は、美術が厳しいようで... )なんてのは、あっさり、ぶぁっさりと、気持ちいいぐらいにやられてしまうのだろう。それは、仕分けするというより始末するような感覚?なんても思う。しかし、仕分けする以前に、予算と言えるような予算があったのだろうか?ふと振り返れば、欧米には遠く及ばないニッポンの姿があって。高速道路、数メートル分が、芸術という分野においては、かなりなことができてしまう額だったリ... 下手すると、どこかのオーケストラを、民営化しなくとも済む?くらいの...
ならば、もっと他に、仕分けるべきところ、あるんじゃない?
という一方で、どこかユルめのニッポン芸術界の空気感もあるわけでして...

クリエイティヴであるはずの芸術が、何だかルーティン・ワークスにはまりこんでいる気もしてしまう、21世紀、ニッポン。クラシック界なんてのは、その典型のようにも感じたり... 例えば、ひとつの街に、4つのオーケストラがあったとして、どれほど差別化できるだろうか?いや、コンサートに上がる曲なんてのは、おのずと絞られてくるわけで。同じようなことを4つがやっているならば、3つに減っても大して問題にはならないのかもしれない。
なんて言われれば、耳の痛い話しのはずだ。
今の日本社会に求められる、オリジナリティだの、クリエイティヴィティだの、諸々を、芸術界が刺激して、より豊かな日本につなげる。そんな社会との対話が、今の日本の芸術界にはあるだろうか?もちろん、無いとは言わないけれど、どうも今一のような... インテリぶらず、もっとアグレッシヴであってもいいような... そうしたものが、しっかりとできていれば、「仕分け」なんて言葉に、躍らされる必要など無く。何より、今こそ芸術が力を発揮すべき時のように、感じたりするのだけれど... どうも、もどかしいばかりの21世紀、ニッポン。

さて、少し前まで、ニッポンの文化行政といえば、とにかく「箱もの」。中に入れるものには予算は付かない... よって入れるものなんて、そうないはずなのに、"箱"には予算が付く不思議。絵画をコレクションするより、"箱"をコレクションしているのか... いや、世界広しと言えども、"箱"のコレクター(なんと贅沢な!)はそういない。なんて振り返るのは、意地悪か?ところで、そんな"箱"の数々、せめて"箱"として、世界を驚かせるようなものはあっただろうか?なんて振り返る。のは、今、世界の"箱"に、気になるものが多いから...
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さすがに「箱もの」は終わった日本... だが、世界に目を向けると、驚きの"箱"が次々に生まれつつある(もちろん、日本と違って、中に入れるものがある"箱"なのだけれど... )。そうした中、気になっているのが、パリに誕生するコンサートホール、フィラルモニー・ドゥ・パリ(右)。
クール過ぎる、リヨンのオペラハウスのリニューアル、ルツェルン音楽祭の会場となるルツェルン文化会議センターを手掛けたフランスの建築家、ジャン・ヌーヴェルによるプロジェクトは、まるで、こどもが初挑戦したかのような、崩れ気味のミルフィーユ?のようなフォルムで、かなりのインパクトを放ち...
というあたりは、世界に伝えられてすでに時間が経っている分、目新しさしはないのだけれど、とうとうその工事が始まったようでして。興味深いのは、その様子をfrickrにて、随時レポートされること(so-netブログでも、frickrの画像が貼りつけられればいいのだけれど... 残念!)。
コンサートホールによく足を運んでも、コンサートホールができるまでというのは、なかなか見る機会がない(いや、まつもと市民芸術館も、こっそり、そうしたレポート、やっていたっけ... )。が、フィラルモニー・ドゥ・パリの場合、コンペの候補プラン(ヌーヴェルのライバルたちのゴージャスなこと!ハディット!MVRDV!コープ・ヒンメルブラウ!)から見せてくれる力の入れ様。完成するのは2012年... 今は、やっとブルドーザーが動いているくらいだけれど、frickrなんてものを使って、すでに、その存在をアピールしてくるあたりが、凄い。何より、遠くパリのこととはいえ、どんな風にそのミルフィーユ(?)が立ち上がってゆくのか、興味津々だ。

ところで、日本に話しを戻すのだけれど...
日本の音楽"箱"、もの凄い数、あるはずなのだけれど、世界から注目されるような"箱"、いくつある?




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